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入管からの手紙

大げさなタイトルですが、今日は、入管からの手紙=「資料提出通知書」について少しだけ。

入管に申請後、「資料提出通知書」というお手紙が届く時があります。審査において必要だから、「○○という資料を追加で出してほしい」「□□の点について、もう少し具体的に説明をしてほしい」など、箇条書きで書かれていることが多いです。

このお手紙には、追加提出の期限も書かれているので、取次の身としては、業務の優先順位を変更せざるを得ず、許可されるかどうかの分かれ目ともなるため、かなりストレスがかかるのも事実です(ある意味、漫画「恐怖新聞」的なものとでも言いましょうか※寿命が縮まるという意味で)。自分自身は、オフサイドぎりぎりのラインで、すんごい厳しい場所へスルーパスを出された!みたいな心持ちになります。

このお手紙が来た時の対応としては、当然、追加で提出をするのが正解です。出さなければ、不許可になる確率が極めて高いです。

このように述べると、不幸の手紙みたいに映るかもしれませんが。実はそうとは限りません。

なぜなら、前述のとおり、ある種絶好のゴールチャンスとしてのスルーパスの場合があるからです。

これについては、言葉で表現するのが難しいところもあるのですが。申請をしても(受理されても)、状況に懸念点があり(疎明資料が弱い等)、もやもやしている時っていうのは結構あるもので。そうすると、案の定、資料が弱いところについて、追加提出を求められたりすることがあります。

これは経験知というよりは、むしろ感覚に近いものがあるのですが、「今のままでは不許可になりますよ?」という印象のお手紙の場合と、「ここをきちんと説明してもらえるなら許可になりますよ?」という印象の場合とがあるのです。言ってることは同じに見えますが、例えば、箇条書きで何点か追加の指示があった場合、反対解釈をすると、その他の部分は、問題ありませんよという印象を強く受ける場合があるということです。

手紙から、「大方OKなのですが、少しだけ、資料と説明が足りないところがあるので、そこだけクリアにしてください」という印象を受ける場合には、誠実に正直にその部分について対応すると、提出後、わりとすぐに許可が出るだろうという感じがしますし、実際のところ、許可が出ることが多いです。

もちろん、その逆で、あぁ、これは不許可の匂いがするなという印象を受ける手紙の場合は、追加できちんと出しても不許可になることが多いのも実際のところです。

なお、入管からのお手紙による場合だけではなく、懸念点を払拭するために、受理後、自主的に追加提出をすることも許容されています。急ぎの場合には、とりあえず受理はされるレベルまで仕上げた上で、後日、自主追加をするというのも一つの技術です。

入管業務に取り組みたいとお考えの方の参考になれば幸いです。



路上シンガーの前に置いてあるチップのための入れ物みたいなものです。入れて頂いたら一曲歌います(心の中で)。