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偽装婚さんいらっしゃい(帰れ)

ふざけたタイトルですが、相談に来た人と話をしているうちに、「こりゃどう考えても怪しいな、、」と思った時、どうすべきかということについて。

まあ、どうすべきもこうすべきも、「うちでは受けられません。どうしても依頼したいというのであれば、他の事務所を当たってね」と帰らせた後に、塩をまいて終わりです。

おそらくほとんどの事務所は受けないでしょう。しかし、もし、受ける事務所があるとしたら、偽装と感じていない事務所か(それはそれで大問題だとは思うが)、疑念を頂きつつも(かといって偽装であるという確たる証拠もないと考えて)、その分高額に料金をとって受けようとする事務所かのいずれかでしょう。

これは、以前アメブロで書いたことと重複するのですが、おかしいなと思う結婚の案件には、そういうにほいが漂っていて、くせの強い特徴を色々と挙げることができます。

・62歳と28歳の結婚(年齢差はげしすぎ)
・離婚から再婚までの期間が異様に短い(離婚後1ヶ月で再婚とか)
・言っちゃ悪いが、およそ若い女性が選ぶとは思えない、モテる要素もお金も持っていない独身おじさん(生涯独身)が結婚相手である
・逆に、バツがつきすぎている日本人のおっさんが結婚相手(戸籍を見ると、外国人との結婚、離婚を繰り返していたり)
・夫婦二人ではなく、怪しげな仲介人ぽい人と夫の二人で相談に来る。
・日本人男性が終始、乗り気じゃない雰囲気、あるいは、他人事のような態度(一緒に来ている仲介人ぽい人間が饒舌に語る)
・日本人は、相手の言語を一切理解できない、相手も、日本語を一切理解できない。なのに、結婚したってどういうこと?
・初めて会った日に結婚の届け出までしたとか言い出す始末
・結婚の経緯についてヒアリングしても、具体的な話がちっとも出てこない(あるいはしどろもどろな話し方や、時系列が矛盾した話し方になる)
・交際経緯が、テンプレートのように同じ夫婦が何組もいる

こうやって挙げてみると、そんなあほみたいな奴おるんか?って気が自分でもしますが、実際、いるのだからなんとも。

このような類は、一切関わらないのが職業倫理として当然なわけですが、仮に巧妙でその時は気付かずに、提出をしてしまった結果、まちがって許可なんてことになると、あそこはうまくやってくれるという、悪い意味でのいい評判が立ち、同類が相談に訪れるなんてことにもなりかねません。

悪い客筋は、断っておくべきです。良い客が必ずしも良い客をいつも連れてくるとは限らないのですが、悪い客は、悪い客しか連れてこないものです。そのような案件を受けること自体に問題があるのはもちろん、仮に目先の売り上げ欲しさに、割高の金額で受けても、筋が悪いものは何回申請しても結局不許可が続くだけで、時間だけを失うことになります。

こちらとしても、許可された時、おめでとうございます!と気持ち良く言いたいですからね。

幸い、今日は、塩をまかずに済みそうです。

ー九州場所もとっくに終わった師走に記す。




路上シンガーの前に置いてあるチップのための入れ物みたいなものです。入れて頂いたら一曲歌います(心の中で)。