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『ハウルの動く城』の俳句一覧

こんにちは。アニメ俳句部です!

先日、Twitterで『ハウルの動く城』の俳句を募集したところ、53句の俳句が集まりました。この記事では、その俳句の一覧を公開します。

【イサクさん作】
お嬢さんお茶をいっしょに春なので
春めくや魔法使いの歩く空
春の炉の火が言うことを聞く感じ
飛空艇春夜を光差す方へ
朧めく母の鞄の魔物めく
二人を乗せて羽ばたける城風光る

【一久恵さん作】
風光るがらくた積みて動く城
臆病な魔法使ひの余寒かな
星の子が遊びに来たる春の夜
春荒の魔法の生む機体醜ひ
うららけし卒寿の女よ肝据はる

【水蜜桃さん作】
遠花火魔法使いの夜の孤独

【土佐藩俳句百姓豊哲さん作】
夏野には巨大な城が動き出す
軍隊の靴音数多秋の雲
青年のプラチナ髪や秋澄めり
貴婦人の帽子の店舗秋ともし
持ち上げば紳士帽子の案山子かな
トントンと進む案山子は紳士かな
城壁に怪物の舌秋夕焼
秋風やユニットバスは色まみれ
鉄が焼ける匂いやそぞろ寒
国境に弾薬の香や秋の夜
ガラクタは魔除けの道具秋澄めり
秋澄むや人差し指にある魔除け
宮殿の遠き道のり秋の空
杖突けば流星落つる空間へ
操縦の標は指輪秋澄めり
合板に鳥獣の跡秋ともし
ややこしい家族ばかりの秋日かな
合板に白のチョークや秋澄めり
血縁が無けども家族秋澄めり
指輪から青き標や秋澄めり
青年の心へ炎小鳥来る

【扉さん作】
年の差の72より賀状来る

【鳥田政宗さん作】
父さんが遺した思い冬至梅
母さんがくれた眼差し寒きびし
君をのせてのカバーソングや冬日和
星の入東風ハウルの動く城かな

【猫髭かほりさん作】
衛るため広ぐ翼よ春北斗

【ノセミコさん作】
風花やをのこの声の鈴めきて
おもひでの瓦礫となりし花野かな
呪はれた家族も愉し春の丘

【広瀬 康さん作】
春空を歩く方法知る城主
啓蟄を蠢く城の崩れさう
寒波来る荒地の魔女のやうな夜
悪魔との取引春を永遠に
船にいい風が吹く粉撒いて虹
火の舌に卵の殻を食む悪魔
秋色の絵の具まみれのバスタブよ
死神のやうな案山子の燕尾服
先生の杖の一衝き星流る
心つて重たいどこまでも花野

【問答子さん作】
寒日和ベーコンエッグ火の悪魔

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以上です。お読みいただきありがとうございました!
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