『天気の子』の俳句一覧

こんにちは。アニメ俳句部です！

先日、Twitterで『天気の子』の俳句を募集したところ、42句の俳句が集まりました。この記事では、その俳句の一覧を公開します。

【イサクさん作】
梅雨という水の魚の降る季節
逮捕されて保護観察で卒業式

【一久恵さん作】
神様の御休処夏の雲
青芝に子のわがままも笑い事
夏の雨降り止まぬまま別れ来ぬ
いかづちの呼ばれて打てし東京を
薫風に制服の君晴れ晴れと

【里山子さん作】
年上と嘘つく君よ夏の雪
新宿へ降り立つ夏の空きれい
夏の果なんにも変わっていない僕

【龍田山門さん作】
五月雨や東京ひどく撲たれをり
夕立かな孤独の銃の少年期
祈る瞳に夏空湛ふ少女かな
夏の孤児愛のホテルに笑ひあふ
夏雲へ非常階段かけ昇る
夏空で君よ私をつかまえて

【土佐藩俳句百姓豊哲さん作】
廃ビルの鳥居くぐれば雲の峰
屋上の隅に社や瓜の馬
屋上に小さき社茄子の牛
デッキには少年の声梅雨の空
券売機千円近いビールかな

【鳥田政宗さん作】
愛にできることはあるかい梅雨の月
年齢は偽りだった神の旅
警察に追われた夏休みである
立ち食い蕎麦手繰る刑事や夏深し
六月の限りグラントエスケープ
閃いた雨乞いといふ人助け
旱空非常階段駆け上がる
家出少年のレインコートは逃走着

【猫髭かほりさん作】
はたた神海へと還る深き空

【広瀬　康さん作】
ひと夏の１００％の晴れ女
風薫る屋上に足る浮力かな
卵とく後ろ姿の涼しさよ
御社こそ第一志望です溽暑
迎火を三度跨げば晴れわたる
浴衣着て全身祈りめく少女
東京や家出の子らの息白し
晩夏光反射しているカブ止まれ
夏空を落ちてくふたり以前以後
くちびるに歌を殺して卒業す

【みーゆんさん作】
君の名は天気巫女てふ夏の庭
再会を祝す東京花の雨

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以上です。お読みいただきありがとうございました！
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