田辺さんのお土産話し
ぼる塾はあんりちゃんとはるちゃんのコンビ「しんぼる」と田辺さんと私のコンビ「猫塾」が合体してできたカルテットです。
猫塾時代、田辺さんが同期の芸人と韓国旅行に行きました。私も誘われたのですがどうしても都合がつかず行くことができませんでした。
「韓国コスメとか辛い食べ物とか沢山お土産買ってくるわね!」
と田辺さんが言ってくれたので、
「お土産とかいいから無事帰ってきて、楽しいお土産話し聞かせてよ。」
と私は言って見送りました。
「はーい!帰ってきたわよ!」
田辺さんが韓国旅行から帰ってきました。
私「おかえり!韓国旅行どうだった?」
田辺さん「空港で運び屋に間違われたわ。」
想像以上のお土産話しが聞けそうでした。
私「え?運び屋!?」
田辺さん「空港で私の二の腕が不自然に太いって止められて検査よ!」
私は田辺さんの二の腕を確認しました。
私「全体のバランスとしては自然だけどね。」
田辺さん「最悪なのは機械で私の二の腕光ってたの!」
私(腕、光ってたんだ)
私は田辺さんは悪党なのかもしれないと思いました。
私「運んだでしょ?」
田辺さん「運んでないわよ!!私税関に言ってやったよ!!これは肉です!!って!!」
田辺さんは大声で自分の二の腕を指差して肉と言いました。
私「冗談だよ。誤解は解けたの?」
田辺さん「解けてなかったら私は今ここにいないわよ。」
私「確かに。」
田辺さん「解けたけど謝りもしないで、あいつら、『ただ太いだけか』って!!!言ったの!!!本当に罪のミルクレープよ!!」
多分罪を重ねてるってことだろうと思いました。
私「なんか楽しかった思い出とかはないの?」
田辺さん「あ!私、韓国人に間違えられたのよ。」
私「間違われてばかりだね。」
田辺さん「入国カード私だけ全部韓国語。ちゃんと日本人用に日本語のあんのよ!まあ、韓国語でも書いたんだけどね!」
私「何で書けるの?」
田辺さん「私韓国語勉強したからわかるのよ!」
私「すごいね!」
田辺さん「まあね!○○××〜」
そう言って田辺さんは韓国語を披露してくれました。意味を聞いたら「百万円くれてありがとうございます」でした。
田辺さん「あ!後、空港で働いていた韓国の男子がすごく格好良かったのよ!!」
私「イケメンに厳しい田辺さんが!すごく格好良かったんだね。」
田辺さん「本当格好良かったの!泣いてる赤ちゃんに彼がぱっぱって!あやしててさ!
あー私も泣けばよかった!!」
そう言って泣くふりをした田辺さんの顔は梅干しみたいでした。
それからも田辺さんは「あと空港で、」とずっと空港の話しかしてくれないので私はつい、
「田辺さんの思い出空港しかでてこないけど、現地の話も教えてよ。」
と言うと田辺さんは考えて
「海苔巻きが日本の半額よ。」
エピソードトークが急に弱くなりました。
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