決戦前のテレビ電話

12月14日にTHE Wという女芸人のトップを決める大会がありました。その本番前に田辺さんからテレビ電話がかかってきました。

田辺さん「はーい!」

はるちゃん「酒寄さーん!」

あんりちゃん「酒寄さん!いよいよです!」

ずっと夢だったTHE Wの決勝、しかもテレビの生放送でのネタ披露、とても緊張してると思ったのですが3人の笑顔が並んでました。

私「娘達の受験前の母親みたいな気持ちだよ。」

はるちゃん「ママー!」

田辺さん「はーい!美人3姉妹よ!」

私「なんか私が一番緊張してるように見える。」

あんりちゃん「私も昨日まですごく緊張していたんですけど今は落ち着いてます。」

はるちゃん「田辺さんなんてタコベル買いに行ったんですよ!」

あんりちゃん「そうそう!美味しそうな差し入れ沢山あるのに『どうしてもタコベルが食べたい!』って言い出して1人だけ外出してわざわざタコベル買いに行ったんですよ。」

田辺さん「まあねー。」

田辺さんが今日はまあねを忘れずにしました。最近私は田辺さんのまあねは髪をなびかせているというより暖簾をめくってるように見えます。田辺さんが言いました。

「良い?あんた達、どんなにご馳走が目の前に並んでいてもタコベルが食べたかったら本能に従い、タコベルに走るのよ。」

あんりちゃんが「流石、田辺さん。」と言うと、田辺さんが「まあねー。」と返し、はるちゃんが

「さっきオダウエダさんから『田辺さんから渋谷の路地裏の匂いがするって言われてましたね!」

と笑顔で言いました。

田辺さん「あんたこの流れでなんでそれ言うのよ!!」

あんりちゃん「そう言えばさっき田辺さんが道で3時のヒロインに間違えられた時の返し方まで酒寄さんに考えてもらったって聞いてちょっとひきました。」

田辺さん「あんた達、なんで本番前に仲間割れするようなこと言うのよ!!」

はるちゃん「田辺さんやばーい!!」

田辺さん「あんた私とやろうっての?!」

あんりちゃん「田辺さん自分で少しは考えなきゃダメですよ。」

田辺さん「人には得意不得意があるのよ!!」

あんりちゃん「田辺さんの得意ってなんですか?」

田辺さん「タコベル!!」

あんりちゃん「食べてるだけじゃねーか!!」

はるちゃん「きゃははー!!」

いつも通りの3人がいました。私が笑っているとあんりちゃんが姿勢を正して言いました。

「この後めちゃくちゃ緊張するかもしれないですが、酒寄さんの顔が見れて私達3人すごく安心できました。ありがとうございます。優勝目指して頑張りますが私達が一番大切にしている楽しくを一番に舞台に立ちます!見守っていてください!」

田辺さんとはるちゃんがピースしています。私は「うん!いつも通りやれば大丈夫だよ。」と言い3人を見送りました。

「毒入りゆるふわカルテットぼる塾!」

テレビの前で見守ってるとBブロック最後の出番のぼる塾が登場しました。3人とも堂々と、そして本当に楽しそうにネタを披露していました。テレビでありがたいことに私のことにも触れてくれたので司会の後藤さんが私のことを話題にしてくれました。あんりちゃんが

「本番前も4人でテレビ電話したんです。」

と言ってくれて、後藤さんが「酒寄さんから何かメッセージはあったの?」と聞いてくれました。

そう言えば田辺さんのタコベルの話聞いただけで私何もアドバイスとか言ってない。

さっきまで堂々としていたあんりちゃんが急にしどろもどろになりながら

「・・・い、いつもどうりやれば大丈夫って言ってくれました。」

と唯一言った応援っぽい一言を思い出して言ってました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?