答え合わせ
※東京タワーの占い師という話の続きです。
タロットカードをこぼしまくる東京タワーの占い師に
「あなた32歳の時、その隣のお友達に助けてもらうことになるわよ。」
とピンポイントで予言された私は今まさに32歳です。
占い師の占いと関係があるのかないのか、私は32歳で「ぼる塾」になり、世界はコロナが流行するなど色々なことが起こりました。
私は果たして田辺さんに助けられたのか、田辺さん本人と答え合わせをしようと思いました。
私は田辺さんに「私ってこの一年くらいで田辺さんに助けられたかな?」と聞いてみました。すると田辺さんは言いました。
「私は人助けはしないよ。私が存在するだけで助けになってるのよ!私の周りは!」
私は田辺さんに普通に助けられた記憶があったので伝えました。
私「私がチーズまではわかるんだけどチーズとんかつって名前がどうしても出てこなかった時、田辺さんが
『チーズでLINEのワード検索機能使ってみて!その手の話は絶対私と会話してるはず!』
って助けてくれたよ。」
田辺さん「あら!助けてるね!」
私「後、この前六本木の道わからなくて教えてくれた。」
田辺さん「ああ!教えた!教えた!
・・・人助けってさ、した方は忘れるもんだね!」
田辺さんはチーズとんかつと六本木を自分の武器に変えて、再び格好つけてきました。
でも考えてみると私が32歳じゃない時も田辺さんは私に渋谷の道を教えてくれたし、私が落ち込んでる時は弟のデートを自転車で尾行した話をして励ましてくれたりしました。
「なんか助けるってワードを大袈裟にとっていたけど、私は田辺さんに何気ない日々の中でいつも助けられているのかもしれないね。」
と私が言うと、田辺さんは
「まあ結果、占いは当たってなかったってことよね。」
と、とてもクールでした。田辺さんはその後、
「助けられたと言えば、私、まあねに助けられたこともあるけどまあねが敵になることもあるの。」
とよくわからない話を始めたので占いの話は終わりました。
後日あんりちゃんに「田辺さんが『私は人助けしない。存在が人助けだから』って言ってた。」と話をしたらあんりちゃんは
「田辺さんは恵まれた人生だなと思いました。不思議と羨ましくはないんですけど。」
って言ってました。
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