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大タイガー立石展/彩の国の美術展

立石大河亜「昭和素敵大敵」(1990年)と言うタイトルの大作。時間軸は向かって右側(ここでは三枚目の写真)が、昭和元年でまず描かれている芥川龍之介が亡くなったのが昭和3年(1927年)。柳田國男を経て、山本五十六と戦艦大和が図象として描かれ、古賀春江の有名なモダニズム絵画のパロディで日本髪を結った水着姿の美空ひばり、この辺りは時間軸は曖昧だが、鯛と松本清張の上に煙草ピースとともに霊柩車があり、コーンパイプを咥えたマッカーサーは国会議事堂に重なる。下にはギターを斜めに持ったバタヤン、伴淳、太宰治の樹木の幹には三船敏郎。玩具の口から三島由紀夫が首を出し、その脇には吉永小百合がいて、斜め右下へ鉄路を延ばす新幹線とバナナを跨ぎ越すと五輪音頭を歌う三波春夫でございます!そのまま左に視線を移すとジャンボ機、打ち上げ用ロケットを挟んでバクハツさせていない岡本太郎が居て、その遮光器土偶の上、タブローの左真上には昭和天皇の顔がある。なぜか眼鏡は曇っているのか、光っているのか眼は見えない。昭和末期のこの左側パート(写真では一枚目)は、中段に池田勇人、田中角栄、佐藤栄作などが並び、下段には正田美智子、安保反対デモが描かれ、メカの剥き出しになった日本車の前で坂本九ちゃんが「見上げてご覧」と歌う真上に淀川長治さんがおり、橋の欄干の隙間に三億円事件の指名手配の顔があって、土井たか子さんが右手を挙げて社会党の終焉を飾る。奇妙なのは左右から、それぞれ銃器にも見えるペニス状のものがタブローの中央へ突き出して、その内側の集積回路なのかまるで迷路に見える。

(写真は該当する別ページをご覧下さい!)

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