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関東フットサルリーグ2部第4節 レビュー

さあ、真夏の6連戦がついに開幕しました。
歌手で言えばドームツアーみたいなもので、相当な体力が要求される1ヶ月。多くの人の記憶に残るライブを2部全体でお届けしたいところですね。
その初戦ですが、全体としてオフィシャル担当のMCの方の実況が印象的でした。選手の名前をしっかり呼びつつ、声を出すところは大きな声で盛り上げる。軽く戦況に触れたり、試合前には過去対戦の結果を伝えるなど、細かいところまで工夫が散りばめられていましたね。町田の方か、情熱の方か定かでなかったのが悔しいですが、この場を借りてお礼をお伝えします。ありがとうございました。このnoteが2部を盛り上げているとの評価をいただいたことがありますが、皆さんの方がよほど、関東2部の盛り上げに貢献しています。こういった活動をここに記して、長く残すことも一つ、このnoteの価値になればいいですね。

プレビューです!

フウガバッファローズ vs. フェニックス横浜
結果:7-2 バッファローズの勝ち

まさかの大量得点差が出る試合となりました。
まず、バッファローズはフェニックスの自慢のイプシロン型プレスに対して上手く間とピヴォを使いつつ攻略。その上で、ピヴォに入った後の連携やごちゃごちゃを上手く活用して得点を重ねました。フェニックスは普段はその手の攻略に対し、機動力と硬さで誤魔化すのですが、この試合に関してはいつもの力強さが影を潜めてしまいましたね。やはり中断期間が悪い意味で作用し、バッファローズの主張をほぼ無条件で通してしまった印象です。
しかし、今年のバッファローズは高校生主体と相当若いようなのですが、特に俊敏性におけるフィジカルベースが相当いいですね。基本マンツーマンでのプレッシングをしていたのですが、ほぼ裏を取られずプレスを成立させることができており、これは相当強みになると思います。
これでリーグの優勝争いはさらに混戦になってきます。1戦1戦、目が離せませんね。

<個人的MIP>
バッファローズ#38 松谷健吾選手
先ほどの通り、フェニックスとしてはあまりよくない試合でしたが、前半0-1の時点で1度、PK→第二PKを連続してもらう時間帯がありました。ここで得点を取れていればまた違ったと思うのですが、そのフェニックスを折ったのがこのゴレイロです。特に1本目のPKは身体が左に流れつつ残った右手でセーブと、全身にきちんと感覚があるからこそのセーブで窮地を救いました。それ以降も決定機をシャットアウトして、フェニックスにうまくいく時間帯をほぼ与えず。完璧でしたね。

AOH vs. BRB
結果:1-3 BRBの勝ち

ロースコアではありましたが、こちらはBRBが貫禄勝ちでした。どちらも4-0が主体なわけですが、特に1列目を超えた後にさらにボールを前に進められるBRBと、1列目を超えてもまた戻してしまっていたAOHとで、ビルドアップの連続性の部分に差がありましたかね。AOHはそろそろ降格圏争いに黄色信号が点灯しており、どこかで脱却したいところです。
BRBは前節の悔しい敗北を1回で断ち切れたのは非常にポジティブ。これからの連戦に向けて、よいスタートが切れたことでしょう。

<個人的MIP>
BRB#4 菅原龍輔選手
社会人チームには大抵、結構長く在籍していてチームの顔と言える選手がいるわけですが、BRBも長くいる選手がそれなりに多いです。その中の一人がこの菅原選手。ここ数シーズンは試合に出たり出なかったりとお忙しそうな印象がありましたが今シーズンは最初からフル稼働ですね。一番凄いと思うのは、マジで走ってないところ。でもサポートも裏抜けも守備もできているので、要はめちゃくちゃ気が利いて先が見えているということです。勿論長くの連携があることが前提ではあると思うのですが、これぞ経験ある社会人というプレーでした。

ロンドリーナ vs. FCmm
結果:1-4 mmの勝ち

mmって辞書で引いたら多分これが出てくるってくらい、mmの一番得意な展開になりました。こうなっちゃうと多分大抵のチームは勝ち目がなくなっちゃうと思うんで、こうしないことが大事なんだということだと思いますね。ただ、こうなるかどうかは大抵mmの気分次第なので、対策のしようもないのですが。
まずは開幕一発、ピヴォの反転からゴラッソ。そして後半に入って、スーパーミドルと浮き玉のこぼれ回収からどちらも技術の高さを見せるゴールが生まれて勝利となりました。若い選手に理不尽を押し付けて勝つのは若干気が引けますが、まあ勝ったのでよしとします。ロンドリーナも主に左サイドの1v1とピヴォ当てでチャンスを作っていましたし、そのスピードと迫力もあって決定機も少なくなかったのですが、なんか攻めあぐねてる感覚になってしまったかもしれません。ゴール前の硬さは、伝統的にも本当に高いんですよね。これでなんとか優勝戦線に踏みとどまれたので、次節も頑張りたいです。

<個人的MIP>
mm#6 松本皇陽
そろそろレジェンドになりつつある自称永遠の若手ことMr.理不尽です。この試合では2点目を取ったのですが、マジでえげつないですよ、ほんと。そこからその流れでDF前にいるのに左足でそのコースにそのスピードで飛ばしますか、というほぼ誰も真似できないゴラッソ。しかも「完全にイメージ通りだった」とかいう2000年台のフォワードみたいなコメントを残しており、それも込みで才覚が溢れ出てました。1-0が長く続きましたが、こういう試合で点が取れるのがこうようさんの魅力で、今後もその脈絡ないゴラッソで、相手の心を折っていってほしいです。

クエルボ埼玉 vs. アズヴェール藤沢
結果:2-5 アズヴェールの勝ち

アズヴェール、ほんとに調子いいですね。身体も動いてますし、戦術的な洗練もあって、本当に充実したシーズンになってきていますね。
ここ数シーズン、アズヴェールはどちらかと言えば苦しいシーズンだったのかなと思っています。昨季は割と最後まで降格圏にいてしまっていましたしね。ただ、このチームはスタイルを変えず、モデルを変えず、ただ積み上げてきたことが今季の好調に繋がっているのだと思います。こういうチームの存在は勇気付けられますね。
一方クエルボですが、ちょっと力が抜けすぎてしまったかなと思います。割と序盤にバックパスがそのままゴールに入っちゃうですとか、ちょっと軽率なプレーや踏ん張れない感じが出てしまったかなと思いますね。勝負のあやというのは難しいところで、あるスタイルが良い面に出ることもありますし、裏目に出ることもあります。こういうことはままあると思いますので、次節は切り替えていいプレーを期待したいと思いますね。

<個人的MIP>
アズヴェール#13 丹兼一郎選手
ピヴォって色々な種類があるんですが、その中でも正統派の肉体系ピヴォです。アズヴェールの均質さの中でも、割と異質な雰囲気を漂わせている選手で、かなり目立つんですよね。正直アズヴェールっていい意味で「目立つ!」って選手がいるわけではないので、毎試合目に止まります。スピーディーな反転から体を入れ込んでぐいぐい前に行く感じとか、ズドンと刺すシュートが打てる感じとか、「丹」っていう高校少年野球の漫画に出てきそうな苗字(キャッチャーで3番)とか、素朴感があって大変好きです。

シュプレモヴェント群馬 vs. 栃木シティ
結果:0-5 栃木シティの勝ち

前半の10分少々で4-0になってしまい、割とあっさり勝負がついてしまったように感じました。これがあるから関東リーグは怖いんですよ。一瞬でも気を抜くと、あっという間に勝負をつけられてしまいます。群馬が特段ルーズだったというわけでもないのですが、勝負の恐ろしさというのは実感しましたね。
群馬は3-1を採用したのですが、ピヴォになかなかボールが届きませんでした。プレスで囲われるなか、正確なボールが届けられず、結果として押し上がることも少なかったですね。
栃木は一方でゴレイロを使った回避がシンプルに効果的になっていて、割とゴール前までは行けていました。こういう時に前進する術を持っているというのは重要なことですよね。

<個人的MIP>
栃木#15 神蔵翼選手
大学リーグの明治学院大学で猛威を振るった選手で、大学リーグではベスト5を受賞したこともある選手です。大学時代には、時、場所、相手、体勢、状況を問わず1v1で絶対に勝てる選手として知られ、本当にスーパーでしたね。今はそれに加えて、特に左足のキックの精度に磨きがかかっており、先制点は針の穴を通すようなセカンドポストへの配給、2点目は自分でゴール隅に地を這うようなゴラッソを突き刺しました。そこまで悪かった中でもない群馬にたったの5分で勝負をつけており、ああ、これは大学時代見た光景だなと改めて恐ろしくなりましたね。

現在の順位

情熱さんに頭が上がりません

これで、町田が無敗、アズヴェール、BRB、フウガ、mmが1敗、情熱とフェニックスと栃木が1分1敗と恐ろしい混戦模様に。当然これらのチームの直接対決がこの6連戦には入ってきますので、この夏が本当に優勝の最前線となりそうですね。mmも幸いまだ残せていますので、頑張っていきたいと思います。

次節は8/6(日)ヤマト市民体育館前橋にて開催されます!
遠方ですが、ぜひご覧くださいませ!

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