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関東フットサルリーグ2部第5節 レビュー

もう明日が第6節?
まだ5節レビューも終わってないのに?無理なんだか??
という状況になったのが今日です。昨日ようやく前節の全試合を見終えてレビューを書ける状態になったわけなのですが、これほんと続けるの無理あるんじゃなかろうか…。
最近Xで主に2部関係者からのいいねやリツイートが増えつつあり、たいへん嬉しいのですが、その分失踪しにくくなったのが難点です。そんなわけで読者に強いられて書くレビューです!

5節プレビューです!


シュプレモヴェント群馬 vs. 情熱ロンリネス
結果:3-4 情熱の勝ち

試合後Xをみていると、いつもよく登場している情熱関係者の方々が口口に試合に対する反省の言葉を述べていらっしゃったので、「え?勝ったやん?なんかあったんかな?」って思ってたんですけど、試合見て余計に意味わからなくなりましたね。普通に勝利やん、という感じでした。前半、カウンターとセットプレーで2点先行。その後群馬がセットプレーを駆使して同点に持ち込むも、ドリブル突破とフリーキックでさらに突き放して勝利、という流れでした。
群馬は追いついたところまではよかったですが、そこからはややアンラッキーな失点と割と相手を褒めるしかないFKが続いてしまいましたね。一人一人は鷹揚にボールを持てて組み立てられるのですが、理不尽に対してはあんまり今季踏ん張れてる感じがなく、そこが辛そうな印象です。
一方の情熱も、「情熱」みたいな部分が確かに薄かった気はするので、そういうところにストレスがあるんでしょうね。こういう時は形から入るのがいいと思うので、誰かが真っ赤に髪を染めてみるというのはどうでしょう。ユニの色的に絶対似合わないですが、試してみてください!

<個人的MIP>
情熱#1 宮坂克己選手
群馬が攻勢に出た時間で、ゴール方向に飛んだシュートを安定したセーブで救ったゴレイロです。よくない試合、よくない時間というのはどのチームにもあるものですが、そういう試合でゴレイロだけが「普通に(言い方難しいですが)」止めてくれるととてもチームとしては助かります。
すごいコースではないですが、やらしいところに飛ぶ群馬のシュートを的確にセーブしたこの選手が、素晴らしかったと思います。

栃木シティ vs. 町田アスピランチ
結果:1-1 引き分け

町田が勝ち点を初めて落とすことになりました。
町田の強みは、とにかく教科書通りのフットサル。個々の個体値の能力グラフが軒並み高く、彼らが一定の法則に基づいてバランスを崩さず、そして判断を間違えず、攻めて守ることができます。そして、相手のどこかにエラーが出れば確実に破れるよ、というわけですね。
それに対して栃木が突きつけたのは、「じゃあ判断の時間なかったらお前らどうするん?」でした。一人目の能動的な寄せで見る、判断する時間を奪うこと。この方針は結構功を奏して、町田の選手たちも流石に判断ミスを重ねてしまうシーンが多かったです。とは言え、守備とカウンターの部分では町田もチャンスをつくりました。
一方の栃木は、守備からのカウンターややゴリ押しかもしれませんが球際の溢れの押し込みを狙う形。どちらもチャンスを作りましたが、ゴール前どちらも譲らずといった形でしたね。互いに終わった感想としては「悔しい」だったのかなと思います。

<個人的MIP>
栃木シティ#24 山﨑総徳選手
しながわの特別指定に指定されているゴレイロです。セーブの安定感もさることながら、ゴレイロを使った持ち上がりがめちゃくちゃ上手いです。選んでる選択肢としてはめちゃくちゃシンプルなんですけど、パスの種類とコースと強さが絶妙で、味方を使うと大体チャンスになってました。
また、今のフットサルでゴレイロを使う回避は定石となりつつあり、当然対策も増えつつあるのですが、相手に上手く対策された時の割り切り方も上手かったです。町田としては上手く対応してもクリアランスや自陣深い位置のキックインからスタートとなっており、ストレスフルだったと思います。ナイスプレーでした。

アズヴェール藤沢 vs. フェニックス横浜
結果:2-3 フェニックスの勝ち

いい試合でした。ロンドリーナは勿論神奈川のチームなのですが、やっぱり社会人フットサルとして、(あくまで)個人的には神奈川ダービーと言えばこのカードになるので、それに相応しいプライドのぶつけ合いが見られてよかったです。
勝ったのはフェニックスですが、正直内容的には完全にアズヴェールでした。(まあ何を内容と定義するかによるんですが。)
今季のアズヴェールの一つの凄さはそのボール循環の滞りのなさ。ある意図を持った攻撃が次の意図の布石となり、どこかで相手がズレたら雪崩れ込める構造になってます。誰でもできるようで、実はかなり脳みそのインテンシティが試されるため、鍛えないとできません。そういうところに、アズヴェールの積み上げを感じます。また、守備の強度も素晴らしく、フェニックスに構造でもほぼ何もさせませんでした。
しかし、内容がよくなくても勝てるのがこのスポーツの面白く深く素晴らしいところで、フェニックスの技術の高さと、「慌てなさ」がポイントポイントの重要な得点をもたらしましたね。この辺りは強さの経験値でもあると思うので、この試合で勝ち点3を取れるところが強さということになるでしょう。

<個人的MIP>
フェニックス#15 長谷川翔選手
この試合、フェニックスは苦しい時間が多かったですが、単騎でアズヴェールのゴールを度々脅かしていた選手です。攻め込んでいるのに点が取れないアズヴェールに対し、「上手くいってるのにヒヤヒヤさせる」という感情を与えられたことは、この試合の影響として無視できないと思います。mmにもこういう選手は多いわけですが、マネジメント側として非常に助かる選手でして、私たちが100点を取れない試合で勝ちにしてくれるのは助かりますね。大学リーグ出身ということで、関東大学フットサルファンの一人として、そこも喜ばしいポイントでした。

BRB vs. クエルボ埼玉
結果:4-4 引き分け

4-4の痛み分け、という試合でした。しかし、互いにめちゃくちゃ上手いですね、本当。
この2チームの良さとしては、どっちも守れないという武器を複数保有していることだと思います。例えばクエルボの1点目なんかは、縦も中も両方チャンスメイクに繋がるドリブルをほとんどの選手が持っていることによるものですし、BRBのセットプレーも中外両方精度が高く、どっちも守れないからこその得点率になってます。
得点の流れとしては、クエルボが2点先行→BRB4点返す→クエルボ追いつく、という感じでした。途中BRBはゴレイロが退場するというハプニングがあり、それは耐え切ったのですがそのあと追いつかれてしまう形でしたね。そのクエルボの最後の得点は残り50秒のFK、右から落とされたボールを右足で冷静に流し込むという無茶苦茶なもので、完全にBRBが勝つやつではあったのですが、こりゃあ悔しいやつだ…と思ってみていました。

<個人的MIP>
BRB#66 武藤大樹選手
BRBの顔と言える関東2部を代表する選手の一人です。人気投票したら確実に上5つには入りそうな選手だと思いますね。
この試合の2点も、簡単そうに見えてめちゃくちゃ決めにくいセットプレーなのですが、距離も角度もものともせず決めちゃいますね。こういう選手がいて入ったセットプレーを理論上入ると捉え違えて、取り入れて失敗するチームを(私も含め)いくつも見てきたので、本当に注意する必要があるといつも思います。
それとこの選手はフィクソもピヴォも4-0もいけるというユーティリティ性も魅力で、隙がマジでないなとも思いますね。

FCmm vs. フウガバッファローズ
結果:7-4 mmの勝ち

勝った!万歳!
いやー、この勝ちは喜ばしいです。結論から言えば、高校生たちがいなかったのは勝敗という面では非常に大きかったと思います。個体は問題なかったですが、予想通り積み上げた連携が切れてしまい、破壊力的にはちょっと不足してしまっていましたね。
立ち上がりからバッファローズにチャンスを作られつつも持ち前の硬さで耐えて耐えて、球際の粘りで得たFKと球際を粘って得たトランジションを決め切り、前半2-0。後半の頭くらいに論理も何もない無茶苦茶なゴールをぶち込んで、試合を終わらせました。
終盤は割とずっとPPをされていて、守れたか守れてないかで言えば守れてなかったのですが、点差的にバッファローズも焦らざるを得ず、不用意なPP返しを何回も生んでしまったかなと思います。
全体的に、いい内容で終えられてよかったです。勿論スカウティングはちゃんとしましたが、それを意識しつついつも通りやる、ということが今季はできていてよいなぁと思いました。開幕負けてるので、戦いとしては「どれだけ優勝戦線に止まれるか」になりますから、少しでも長くここにいたいところです。

<個人的MIP>
mm#13 KING👑
3点目、一切の論理を排して16メートルから左上隅という無茶苦茶なシュートで相手の心をぶった斬りました。今季はシュート以外のところでも本当に状態がよく、これからも楽しみです。mmというチームは、よいときも悪い時も常にこの王様と一緒に過ごしてきたチームですから、彼の状態がいいのは非常に明るいんですよね。
ちなみに、いつもやるゴールパフォーマンスが彼にはあるんですが、この日はライブ配信係によってバッサリカットされてました。今後このパフォーマンスの処遇については、連盟会議でも話題に出し、カットするのか映すのかはっきり方針を示していただきたいと思っています。よろしくお願いします。

順位確認

mmが首位なのは喜ばしいですね。
今節で完全に全勝が消え、混戦にもつれ込みそうです。今季は優勝チームが自動昇格、2位が入替戦へ。上二つを争うということで、この辺りからマネジメント陣営の勝ち点計算が始まります。さあ、私たちの仕事が増えるぞおということで、頑張りたいと思います。


次節は明日、東京ドームセンター東久留米と綾瀬市民スポーツセンターでの、1部との共同開催となります!
2会場で分かれる1部と2部の激闘をお楽しみに!

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