ランクマッチの活かし方(2)
対戦量をこなすことが大事であることを説いた(1)に続いて、ここでは具体的なポイントを述べていきます。
いかにランクマに取り組むか
前回の記事では「ランクマは量をこなし経験を得るのに最適」という趣旨を書き、併せて僕が経験というものを大事だと思ってることを語りました。
急に矛盾することを書くようですが、しかし対戦量をこなしさえすれば半自動的に猛者になれるとも全く思ってません。
同じ時間を費やすならなるべく多くの実りを得たいのが人情というもの。この記事ではうまくランクマを練習に使うポイントを基本〜中級編として書いていきます。
基本編
ここを抑えてないと流石に、ただ作業を繰り返すだけの人になりかねません。
わからないことはメモって調べる
よくネガティブな文脈で言われることですが、格ゲーには知識ゲー・覚えゲーの側面があります。
システムの仕様、細かいコンボの使い分け、確定反撃、キャラ限定連携…と、説明書には到底書ききれない膨大な暗記事項があるわけで、覚えるのがダルいという気持ちはわかります。
しかし逆に、覚えれば覚えただけ強くなるわけです。知識でどうにかなる部分は大きな伸びしろと言えます。
何事もそうですが、かったるい基本の詰め込みを一通り終えたあたりで面白くなるものでして、最初の詰め込みを乗り越える価値は十分にあると思います。
確定反撃まわりやガード後のフレームでわからない部分は、フレーム表アプリやトレモ、リプレイなどを使って調べておきましょう。
相手の通常技に困ったら、トレモで技相性を調べるところから始めるとよいでしょう。
質問できる人がいるなら、あなたはラッキー。ぜひ意見を聞いてみましょう。
適宜休憩をとる
プレイ開始時には元気でも、あまり長時間プレイしてると頭がおかしくなります(直球)。
どうしても感情が昂ったり疲労が溜まったりでミスが増えます。すると対戦内容が成立しなくなっていきます。
敗因が自分のミスである場合は、そのミスを減らすのが最優先事項です。その理由は後述。
普段の自分に出来ていることができない、普段の自分ではしない判断をする。こういった現象は黄色信号です。
相手のキャラや行動パターンだけでなく、自分をよく観察して、疲れているなら一旦休憩を取りましょう。休憩しても駄目なら、その日はスパッと対戦を止めてよいと思います。
もちろん難しいことにチャレンジしてミスするのが駄目という話ではありません。毎回僕は中足確認をミスって竜巻だの足刀だのCAだのを漏らしてます。
中級編
この辺から少しずつ難しくなります。色んな意味で。
1日n戦をできるだけ毎日やる
僕の実体験ですが、あるプレイヤーに「1日20戦毎日やってみ」とスパルタなアドバイスをしたことがあります。
そのプレイヤーはそこそこキャラは動かせるし、フレームの概念も理解していました。
しかしプレイの頻度が高くなく、やる度に感覚を取り戻すことから始まるため、長い期間ずっとゴールド帯で停滞していました。
そこで先ほどのアドバイスをしたところ、律儀にそれを守ってくれて、結果的にダイヤモンドまで到達しました。
1日の20戦というのが万人に適切だとは思いませんし、万能薬でもありません。
が、できるだけ毎日一定の対戦数を自らに課すことはペース作りとして重要です。2戦でも3戦でもやらないよりいいのです。
大抵の人は、自転車を乗るために練習をした経験があると思います。
そのとき、1日に7時間練習して急に乗れるようになったでしょうか? いや、ほとんどの人は練習時間を数日に分割したはずです。
練習する→時間を置く→練習する…この繰り返しを細かく刻むのは、よく知られた学習の基本的なテクニックの一つですね。
さらに、自転車の練習をせっかく始めても、しばらくサボるとまた全く乗れなくなるでしょう。
したがって、あまり時期を置かずに、定期的に対戦数をこなすのが大事です。
大人になるほど時間を確保しづらくなるので、人によっては最難関ポイントかもしれませんね。
リプレイを見返す
ここでこれをやったことが大事故に繋がったみたいなポイントを見返すとわかりやすいです。
これはつまり敗因分析です。前に書いたミスしないというのはこのために大事なのです。敗因がミスに帰結して終わりになるので。
また、局所的な場面だけでなく、全体の流れも冷静に見返すことできるので、おすすめです。
できるだけ多くの情報を見るために、キーディスプレイやアタックデータを表示しておくのがおすすめです。流し見でも正確な状況がわかるので、意外な発見があるかも。この技ガード後こっち有利かーい! みたいなことは僕にもよく起こりますので。
だからねカプコン、リプレイはデフォでキーディスとかフレームとか表示するようにしろ。何回同じ操作さすねん。
次回は上級編
今回の記事では目新しいことを全く書きませんでした。ゆえに、誰もがある程度わかってることを集めた記事になってしまいました。
というのも、書いているうちに長くなりすぎて、クセのある部分を(3)として独立させることにしたからです。
(2)の内容を前提に(3)を書きますので、僕ならではというか、賛否両論ありそうな話を、お楽しみに。
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