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発売前のオアソビ~「太陽とイカロス」

今日は3月8日に発売されるBUCK-TICKの41枚目のシングル「太陽とイカロス」についてあれやこれや。

2023年のBUCK-TICK

その前に今年のBUCK-TICKの活動予定をまとめてみる。
3月  8日 シングル「太陽とイカロス」
3月22日 シングル第二弾「無限LOOP」
4月    NEWアルバム発売
4月19日~東京公演を皮切りに全国ホールツアー

年明け早々FT ONLYとホールツアーの振替公演。兄さま方すでに大忙しである。くれぐれもお体には気をつけていただきたい。お休みもしっかり取っていただきたい。なんにせよ2023年も疾走し続けるB-T TRAIN。オサカナも気力体力経済力を整えてしっかりついてまいりましょう。

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タイトルだけで止まらぬ妄想

さて本題。「太陽とイカロス」作詞・櫻井敦司、作曲・星野英彦。
タイトルと組み合わせを見て「このコンビで王道のギリシャ神話きたかー!!!」と一人で興奮しました。
だって私の中でヒデさんは異端。王道より裏道(?)。太陽より月。
ダークで、妖しくて、美しくて、狂ってる曲を書く人。そしてあっちゃんのさらなる美しさと狂気を引き出す人。一体どんな曲、歌詞になるのかしら。

タイトルから連想したのは
若さゆえの情熱と勇気、無鉄砲な愚かな行為。
眩しい太陽の美しさと、あらゆるものを溶かす灼熱の恐ろしさ。
空高く飛ぶ真っ白な翼、真っ逆さまに落ちる黒焦げの翼。
希望と絶望。…そんな相反するもの=ひとつのものが備える両面・両極。

相反するものを内在する一つの世界。それは彼らがずっと歌い続けてきたものだ。たとえば闇の中の光、美しいものが孕む毒。どちらが良いとか正しいとかではなくて。ただどちらも人間の内と外に在って、どちらも愛おしく、特別で当たり前のものである、ということ。遥か昔から、神話や物語・芸術によって伝えられてきたとても大切な普遍のテーマ。
バクチク作品を深読みすればするほど、そんな深遠なメッセージが込められているよね、と思ってしまう。

続く「無限LOOP」がダークでエレクトリックな今井ワールド、って感じがするから(根拠はない。逆に超POPもあり得ると思う)、対照的にシンプルな美メロ?それともこれシングルにするか?みたいなダークな感じ?それともぎらぎらはっちゃけた感じかしら…。あぁ最近のヒデ曲のふり幅が大きすぎて妄想が止まらない、まとまらない。
個人的希望としては「これシングルにするか?!」っていうヤツをお願いしたい。太陽ってタイトルについてるのにダークで妖しいヤツ。イカロスの抱えた心の闇的な。でもその奥底には消えない希望と情熱の炎があるのだ的な。←意味不明。うーん、でもこの窮屈で鬱屈した世相だとあんまり暗いのではない気もするなぁ。これ、結論が出ないまま延々と続くな。「無限LOOP」だな。

それにしてもヒデさんの曲がシングルのメインタイトルって久しぶり。
2014年の「LOE PARADE」の両A面(って今言うのかな)を除くと、なんと2003年の「幻想の花」以来。…って、え?20年ぶり??ほんとに???
「凍える」とか「サロメ」とか、カップリングでなかなかパンチの効いた曲をぶっこんできてた(?)から、そんなに経ってる気はしてなかったわ。

・・・ここまで書いて思い出した。
ギリシャ神話なら「ナルシス」があるじゃないか。
太陽ぎらぎらな「ダンス天国」だって「人魚-mermaid-」だってあるじゃないか。ヒデさん、ギリシャ神話も太陽もとっくに書いてたね。

妄想ばかり膨らんでまったく予想がつかない。でもまったく情報がない状態でこうやって遊ぶのが楽しいのよねぇ。
まぁ前曲のタイトルが「Go-Go B-T TRAIN」ですからね。35周年迎えた大御所が「行け行け!バクチク列車!」ですからね。何を繰り出してくるかわからない、ファンの予想の遥か斜め上からくるのがBUCK-TICK。
今回もまたオサカナの度肝を抜いてくださるに違いない。今後の情報解禁を楽しみに待ちたいと思います。

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以下、イカロス関連覚え書きです。

イカロス関連覚書

イカロスの翼

イカロスの父・ダイダロスは細工の名人。
ミノス王のために|迷宮≪ラビリンス≫をつくるが、迷宮に入ったテセウスが娘・アリアドネの手引きで脱出。怒ったミノス王は、ダイダロスを息子・イカロスとともに塔に閉じ込める。
塔を出るため、ダイダロスは鳥の羽を集めて糸と蝋で大きな翼を作る。
そして息子にこう告げた。
「イカロスよ、空の中ほどを飛ばなければいけないよ。あまり低すぎると霧が翼の邪魔をするし、あまり高すぎても熱気でとけてしまうから。」
だが、調子に乗ったイカロスは父の忠告を忘れて、空高くかけのぼっていった。燃えたつ太陽の近くになると、蝋が溶けて翼はばらばらになり、イカロスは青海原に沈んでしまった。以後、その海はイカロスと名付けられた。

参考:ギリシャ・ローマ神話(ブルフィンチ作)

アリアドネ

「羽虫のように」(作詞・作曲:今井さん)に登場。
神話では、テセウスに恋をしたアリアドネは彼を助けた後、一緒に船で国を出る。しかし途中で立ち寄った島に置き去りにされる。英雄テセウス、ひどい奴だよな…。(置き去りの理由は諸説あるらしい。)


アンブレラ

ちなみにBUCK-TICKで太陽・イカロスといえば「アンブレラ」。
こちらは水玉模様のアンブレラに恋をした黒い蝙蝠傘のお話。
こういう発想する今井さん、ほんとロマンチストだわぁ。


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