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「あの日」から半月。

「バクチク現象-2023-」からはや半月。
あの後「ステージ上にあっちゃんがいない」という現実にじわじわと打ちのめされ、喪失感からすっかり無気力になっていた。

一方で「悲しんでも号泣してもいいけど、苦しまないで」という今井さんの言葉で、悲しみと苦しみを分けることができて少し楽になれた。
まだ悲しいし、ずっと悲しいんだろうけど、苦しむ必要はないんだ。耐え難い悲しみに苦しみまで加えて、自分で自分を痛めつけなくていいんだ。
そう思えるようになったのは大きな一歩。

肉体という殻を脱ぎ捨てて自由になったあっちゃんは、今井さんの言うように「あのへんに」きっといるし、コンサート会場にもきっといる。
BUCK-TICKはこれからも5人だし、パレードはこれからも続く。
頭ではわかってる。

2023年のBUCK-TICKをこの目で観ることができてよかった。
これからもお魚でい続けるし、パレードにも参加し続けたい。
それも嘘じゃない。

なのに、どうしても思ってしまう。
「あっちゃんがいないのに?」って。
「あっちゃんがいないステージをこれからずっと見なくちゃいけないの?
これからコンサートに行くたび、あんな思いをするの?そんなのいやだ、つらすぎる。」って。
あっちゃんの存在感と不在の大きさを同時に思い知らされたあの日のステージは、想像以上にダメージが大きかったみたいだ。

今井さんは「あっちゃんがいなくなったことよりも、存在していたことを大事にしてください」って言ってたけど、私はまだまだあっちゃんの不在にばかり目を向けて、悲しみに引きずられてしまう。
あっちゃんが残してくれたものを大事にしたいのに、観ることも聴くこともまだできなくて、ちっとも前向きになれなくて、そんな自分が嫌になる。

嫌になりながら、あっちゃんの「自分を愛しましょう」という言葉を思い出して涙する。そうだ、自分で自分を傷つける必要はないんだよね、ダメダメでグズグズな自分を愛していくよ、と心の中であっちゃんに話しかける。

あっちゃんが残したたくさんの言葉に。祈りに。
わたしはこんなふうにこれからも救われ、支えられていくのだろう。

***

2024年12月29日・武道館公演のチケットエントリー締め切りまで1週間。
これからも続くパレードについていきたい。
でもあっちゃん不在のステージを再び見るのは辛すぎる。
そんな気持ちの間で揺れ動いて混乱したまま、未だ心を決められずにいる。


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