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誕生時にまつわるあれこれ

今日はこの松村さんの動画を見ていました。

この中で紹介されているグロフの出生前の4つのフェイズという考え方はたしかにあるでしょうね。

誕生のプロセス

このあたりは、キネシオロジーをメインで仕事していたときのこととつながっていると思います。セッションの中でいろんなテーマで問題を掘り下げていくんだけど、最終的に原因の年とか、理解に最適の年、という感じで、年齢を遡行して、特定の場面を探しにいくわけです。その時に、割と出てくるものとして、「誕生時」ということがありました。

誕生時に何があったかなんだけど、すんなり思い出せる人はほとんどいないので、状況を筋反射を使って探っていくわけだけど、その時に、出生時といっても、そのプロセスの中のどのタイミングもことなのかを特定する必要があるというケースがありました。

誕生の少し前とか、産道を通っている途中とか、外に出て18秒後とか、1分後とか、そういう微妙な情報を身体が本当に覚えているのかどうかはわかりませんが、そのように筋反射から導き出されてくる場面というのは、とても興味深いもので、その時に何が起こったのか、そして何を感じていたのか、そういうことをイマジネーションを駆使して見ていくと、そのプロセスの中で、何か自分の生きる姿勢に影響するような信じ込みを作っていることがあったりするわけです。

そういう所を見ていくことで、その時何があったのかと俯瞰する視点を獲得することができれば、その結果として自我の持つ自己イメージは変わり、今現在の問題に対してのスタンスが変わるというようなことにつながるわけです。

そう考えると、占星術においても、ただアセンダントを情報として見るだけでなく、実際の体験として参道を通るときの視点を意識してみたり、外に出たときにどのように扱われたのか、と言うようなことを見ることは大事なことだなと思いました。

僕自身のリロケーションしない元々の出生地におけるホロスコープでのアセンダントは蠍座17°ですが、その4分前には18°であり、8分前には19°であり、刻々とサビアンシンボルの意味も変わってくるわけです。普通でも産気づいてから1時間や2時間は掛かりますし、難産であれば、数時間はかかるわけですから、その間にいろんな経験をしていてもおかしくないですね。1時間前ということになると、15°くらいは角度が変わりますから、サイン自体が変わってしまうという事もあり得るわけです。

面白いなと思うのは、生まれるのが遅れるほどに、角度が小さくなり、サビアンの意味的にもより若くなっていくということです。

妊婦が産気づいてから、どういう経緯で出産に至ったのか、そういうことが出生児のメンタル形成に与える影響があるとしたら、そのあたりの経緯を知ることはきっと役に立つことなのだと思います。

帝王切開で計画的に生まれるという子供も増えていますし、そういうことも含めてアセンダントをどのように見るか考え始めると、なかなか複雑ですね。むずかしいところがあると思います。陣痛促進剤であるとか、帝王切開ということに対して、胎児がどのように感じたかという事はあまり考慮に入れられることがありませんからね。生まれたときの時間と場所というだけでなく、どのような状態で生まれたのかというような情報も大事でしょうね。

ICは父親、MC母親

それと合わせて、出生時のICが父親であり、MCが母親であるということを見ていくことも、とても大事なことだと思います。

僕の場合、ICは水瓶座でそのルーラー土星は2室射手座、もうひとつのルーラー天王星は10室獅子座にあります。土星は山羊座にあり、ドミサイルですし、天王星は獅子座なのでデトリメントですが、太陽と合なのでこちらもドミサイルを獲得しています。だからどちらも品位が良く、これがこのときの父親の状態をあらわしているというわけです。

そしてMCは獅子座でそのルーラーは太陽ですから、これも10室獅子座にあります。獅子座の太陽と言うことはドミサイルとトリプリシティでやはり品位は高いです。これが母親の状態という事ですから、僕が生まれたときの両親の状態は共にとても良かったはずということになります。

しかし、僕の月は牡牛座にあり、太陽とも天王星とも土星とも強いアスペクトがなく、二人から僕に対する思いというのは、そこまで強くなかったという事がわかるわけです。ただ、山羊座の土星は牡牛座の月に対して5°離れていますが、アプローチですし、薄いながらも父親の方からの関与というのが、ホロスコープには見えているという事になります。

それとは別の視点で、月に対しては、海王星がオポジションですし、冥王星、金星がトラインですし、水星はスクエアながら、火星はセミセクスタイルということで、月に対するアスペクトがたくさんあるということから、誰か彼か、面倒を見てくれる人が近くにいたということがわかります。たしかにその当時大家族でしたから、祖父祖母叔父叔母などたくさんの人が近くにいて、かわいがられたようです。

そういうパターンみたいなことがホロスコープから見て取れるというのは、おもしろいと思います。

このことで、僕にとって意外だったのは、このときの父と母を表わす天王星と太陽が合であるということとかから、二人は呼吸が合っていたという事ですね。僕の記憶の中では喧嘩の絶えない両親でしたから、この星が示している二人の関係性についての情報は、とても大きなものでした。

アセンダントと人生のテーマ

その上で、アセンダントをもう一度考えて見ると、蠍座の17°はサビアンシンボルの言葉では「自分自身の子供の父である女性」なので、最終的に自分の中の父親性と母親性、男性性と女性性を交差させることで、より深い理解を得るということを意図して生まれてきたということなのかも知れないと思います。

もう少し早く生まれていたとしたら、そういうことはすでに獲得した上で、次のテーマとして、18°「豪華な秋色の森」19°「聴いてはしゃべるオウム」20°「二つの暗いカーテンを引いている女性」があるというように、テーマが変わってくる可能性があります。

そういう意味では、僕のテーマとしては男性性と女性性の統合みたいなことがあるから、蠍座17°であったというのは、ちょうど良かったということなのかも知れません。

もう少し早く生まれていたならば、統合ということを終えて、次のテーマがメインテーマとなるということになるのですかね。まぁ、いずれにしても年齢を重ねるごとに度数が大きくなる方向に向かうわけですから、スタート地点が変わるというだけで、学ぶべきことはそれほど変わらないのかも知れません。

でも、そういうような仕組みになっているという事がわかることで、ホロスコープがより近くなったような気がします。

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