魔術師
思いがけず、「魔術修行」が出てきたということと、デビルの意味が今までとはまるで違うものとなったことで、僕自身、子供の頃からこの魔術師を志して、それに相応しい経験をしてきたらしいと思えてきました。
火地風水という素材
魔術師は錬金術師でもあり、火地風水の元素を使ってさまざまな現象を起こします。また、時には古くなったシステムを壊し、新しいシステムに作り替えます。
澱んだ沼も循環し、酸素を送り込むことで、きれいな水になるように、どのような混沌とした心の状態も、適切に神経、血流、食べるものを整えることで改善することができます。
生まれ育った家庭での経験、インドでの経験、バリ島の踊りに取り組んだ日々、ヨガ、舞踏の先生との関係、治療の仕事、宗教、ビジョン心理学、キネシオロジーの経験、自然農、自然栽培での経験、音叉やガンクミニ、ゆう琴などの波動に触れたこと、子育てを通しての家族の人間関係の問題、夫婦のパートナーシップの問題、そして占星術、星を見つめた日々、原初舞踏、ヌーソロジーなどなどなど。
本当にたくさんあるのだけれど、それらは僕にとっての素材なのだということですね。
どう組み合わせ、どうマリアージュさせるかは僕の匙加減次第ということ。そしてそこに新たに加わったのが、トートタロットということだと思います。
この視点から、もう一度振り返って組み直す作業をすることが、今回のトートタロットリーディング講座に参加したことの意味だと思います。
The Magus
というわけで、今日はアテュ(大アルカナ)の1番、The Magus(魔術師)のパスワークをしてみました。
この魔術師のカードは水星なんですね。5月ごろからの占星術の旅では、しょっちゅうキーワードとして水星が出てきてましたから、あらためて今もまた、このThe Magusの段階を生きているのだと思うと、笑ってしまいます。
さて、それでは魔術師とコンタクトできたらいいなと思います。しばし、静かにうちに篭ります。
目を閉じて、しばらくすると、君は何度もここに来てるよねと昨日の愚者と同じことを言われました。
たしかにタロットのパスワーク自体、初めてではありませんし、以前にも、ライダー版とか、マルセイユ版ではありましたが、魔術師のカードを見ながら瞑想したことはありました。
しかし、ここで言う何度も来たことがあるというのは、それだけではなく、もっともっと子どもの頃から何度もここに来てるというような意味だという気がしました。
それはたしかにそうですね。タロットは生きる道筋なのだから、みなが通る道であり、すでに来たことがあるというのは当然のことだと思いました。
ただ、ここで思ったのは、たくさんのやりかけでほったらかしにしていたものが散乱していて、あちらこちらにおいたままになっているということでした。
もう一度、それらを拾い集めて、意味のあるものに組み立てあげる必要があるのかも知れません。
配列であるとか、どうんなふうに整理しておいておくとか、そういうことですね。道具と道具のマリアージュというような鳥肌が立つような試行錯誤をこれから試していくということだなと思いました。
もう具体的なところに来ていて、すでに始まっているんだなということですね。そのことに気がつきました。
石を並べてみる
それで、箱の中にしまい込んでいたいくつかの石を取り出して、タロットの横に並べてみたりして、たしかにこうするとしっくりと気持ちが落ち着くのを感じます。
この感じ、昔、舞踏の先生の家の祭壇と言っても良いような部屋の一角を思い出します。まさにあれは魔術師のたしなみみたいなものでしょうか? 必要なもの、インスピレーションをかき立てるもの、アンテナの感度を高めてくれるものというような意味があったのだろうと思います。
やはり、装置は必要なのかも知れないなと思いながら、これらの石に関しても、長い年月を掛けて、出会ってきた石の数々なのだということを再確認しました。
そう言えばと、30年ほど前に手に入れた13面カットの水晶のワンドのことを思い出しました。いつか絶対必要になるから、これは手に入れておけと、どこからか聞こえてくる声に従って、なけなしのお金を出して買ったワンドです。
今までのところ、絶対必要というような場面は来ていませんが、もしかしたら、そろそろ出番が近いのかも知れません。ひさしぶりにそのワンドを手に取ってみると、とても心が落ち着くのを感じました。そして、とてもきれいなので、心ときめきます。
ほんといつのころからか、ずっとこういうものを集めてきていたのですね。どこかで、このような方向に向かうことを意図していたからなのかも知れないと、今としては思わないわけにはいかないという感じがします。
デビル
魔術師のイメージワークをしていたはずなのですが、気がつくと過去の記憶にもアクセスしていました。特に印象深く出てきたのは、この石を手に入れる少し前あたりに付き合っていた女性のことです。
彼女は双子座の人で、太陽も月も双子座にあり、おそらくAC乙女座、MC双子座という、まさに水星を体現したような女性でした。シナストリーを出してみると、なぜ相性がよかったのかがわかります。ただ、お互いの未熟さもあったと思いますが、最終的にはうまくはいきませんでした。
なぜに今こんなことを思い返しているのだろうと思って不思議な感じがしますが、たしかにあの時代はすでに神話と化してしまったかのような趣があります。たぶん、そういうところには大切なものがしまい込まれているのかも知れません。
たしかに、先に書いた「魔術修行」を読んでいたのも、その頃ですし、ヨガや、チャクラや、呼吸法や、そしてバリ島の踊りを盛んに学んでいた時期とも重なります。
そして実際に、その彼女との関係の中で起こったトラブルが原因で、他の人も交えて、舞踏のグループの中で変化がありました。まさにタロットカードで言えば16番タワーですね。
それが起こったことで、環境が大きく変りました。僕は大事な踊りを守ろうとしましたが、その代わりに何か大事なものを失ったのも、その時だったのかも知れないと、今になって思うところがあります。
スリーカード
ここで、メッセージをくださいと言って、3枚並べたところ、以下のようなカードが出ました。
1.ワンズのナイト
2.ディスクのプリンス
3.デビル
またデビルが出てきました。たしかにそれはデビルと通じる話でもあったので、昨日書いた「デビルの意味」と照らして、もう一度再評価しなければいけない問題なのだと思います。たしかにこれは僕の罪悪感に影響している問題だと思います。
自分の気持ちを通しきれず、自分を信頼しきれず、保身を選んだことに対しての罪悪感ということだと思います。権威者のJudgementに対して、復活を望み、その時の権威の意向を優先したという事です。
しかし、その時の権威者は山羊座で、山羊座的には許せないことだったというだけのことだったのです。それに対して、そのタイミングでは僕は僕の道を行きますと言えなかったことが、ずっと後に引いている罪悪感の温床となっているようでした。
それは、たしかに、僕の過去の選択の中では、最悪のものだったかも知れません。何より自分を貶めたというのが、僕の心の一番奥のところで、ずっとくすぶっていたのだと思います。
だから、今もしあの時に戻れるものならば、覆したいと思いますが、それはもちろんできません。なので、今ここで振り返り、反芻し、自分自身の誇りと尊厳のためにも、訂正して、自分に謝罪するというのが最適なことだと思えました。
しかし、謝罪をしても、すっきりしたという感覚にはならず、何か違ういう感じがしてしょうがないので、また目を閉じて見つめ直しました。
笑い飛ばす
少し時間をとって、静かにしていたら、やがてみな未熟だったんだということが見えてきました。僕も彼女も、権威者も、みな未熟だったのです。そしてあれはああなるしかなかったんだと思えてきて、だんだんと笑えてきました。
そして、笑えば笑うほどに、涙がこぼれてきました。まじめに謝罪するのでは起こらなかったことが、笑った瞬間起こり、これでいいんだと思いました。
思いがけない終わり方でしたが、たしかにこれで罪悪感と思しき、重たさは消えましたから、本当にこれでよかったんだと思います。
思いがけず、いきなり、深みに入りましたが、これは必要なプロセスだったんでしょうね。ほんと、若かったのです。笑ってしまうくらい若かったのです。そして笑ってしまえたことで、これもまた、僕の財産になり、扱えるエッセンスの幅が広がったかも知れません。
まさに建設者、ディスクのプリンスは、地をならししてゆっくりと焦らずに必要なことをしているのだと思います。
そして、それを受けて、革命家、ワンズのナイトは松明を掲げて動き始めるのだろうと思います。
なんとも劇的な展開で、プロセスは進んでいるという感じがします。まだ2日目なのにすごいなと思います。あらためて、The Magusを見ると、心なしか優しく見つめ返してもらえたように思いました。(^^)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?