東大第二外国語アンケート集計結果②〜フランス語編〜

 東大の第二外国語でフランス語を選択した人は、その選択を今どう評価しているのか? そもそもなぜフランス語を選んだのか? そういった疑問に答えるべく、また、新入生の第二外国語選択の参考にしていただくべく、このnoteをまとめました。

 このnoteでは、Angel*(Twitter: @angelic_UOT)がTwitter上で実施した、東大生に対する第二外国語のアンケートの結果を報告しています。アンケートの概要や他の外国語情報についてはこちらをご覧ください。
 なお、アンケート回答者のうち、フランス語選択者は164人です。

フランス語を選択してよかったか

 フランス語を選択した東大生は「フランス語を選択してよかった」と思っているのでしょうか。
 結果は以下の通りです。

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 肯定的な評価が62%を占める一方、否定的な評価も18%ありました。

フランス語を選択してよかったと思う理由

 それでは、「非常に良い選択だった」「良い選択だった」と回答した人のその理由を見てみましょう。

主に言語・言語文化圏の特徴や授業に関するもの
純粋に語学として面白かったです。結局使いこなせるようにはならなかったものの、法学部で学んでいるとフランス法の話題がたまに出てくるため役立ちました
・フランス語は実際に学問や趣味でかなり役に立った
・たまたま二外を使う必要があって比較的メジャーな二外だったため既修外国語をそのまま使えてありがたかった。あと勉強してて楽しかった
・想像通り綺麗な言語だったから。
原著で色々な文学作品を読めて楽しかった。日本語では決して表現しえない物事、感情があるということを知った。
実生活でも何かとフランス語は顔を出すので、ちょっとした楽しみとして役立つから。
英語との類似点が多く言語(学)の面白さを実感することに繋がった。
・ドイツ語などと比べて英語と文法が似ていたので。
主にクラスやクラスメイトに関するもの
・男女比率に偏りがある中で、かなり一対一に近い環境に身を置くことができ、様々な人と会うことができたため。
・実際に女子は多かったので性別的にも多様な東大生と知り合えている。
明るい雰囲気のクラスだったから。
クラスの雰囲気が良かったから。

 フランス語は、ノルマン・コンクエスト以降、英語に影響を与えてきたと言われているだけあり、英語に似ていて面白い、学びやすいという意見が多かったです。また、フランス語を習得することにより、文学や法学に応用可能であることや、日常生活で聞くフランス語を理解できるという点に面白みを見出している人もいました。
 また、「クラスの雰囲気がよかった」という意見は多く見られました。具体的には、「明るい雰囲気だった」「女性の割合が高い」という意見が多かったです。

フランス語を選択して悪かったと思う理由

 逆に、「非常に悪い選択だった」「悪い選択だった」と回答した人のその理由を見てみましょう。

主に言語・言語文化圏の特徴や授業に関するもの
難しかったし、授業がつまらなくて言語自体にあまり興味を持てなかったから。
・文法と活用が難しい
・自分の語学力に対応した言語を選ぶべきだった。
主にクラスやクラスメイトに関するもの
・クラスの男女比が均衡で、東大に対するイメージとは真逆の陽キャクラスで、陰キャコミュ障の自分には馴染めなかったから。
女の子はいなかったから。

 フランス語というと難しい言語というイメージがよく語られますが、やはりそれで後悔している人が多いようでした。
 また、「明るいクラス」という特徴が合わないという人もいたほか、女性が多いことを期待してフランス語を選択したのに実際は女性が多くないクラスになってしまったという不満もありました。

「どちらとも言えない・わからない」理由

・フラ語のクラスのメンツは最高だったがフラ語自体とは最後まで仲良くなれなかったから。
・面白い時もあるが、特修クラスに招かれてしまったため。

なぜフランス語を選んだのか

 それでは、フランス語選択の東大生はなぜフランス語を選んだのでしょうか。任意記述で理由を書いてもらったところ、以下のようなものが挙げられました(回答数95)。
 「どんな基準で第二外国語を選べばいいんだろう」と考えている新入生は参考にしてみてくださいね。

女性が多そうだから(19人)
女子が多いと聞いたから。
女子率高そうなので友達ができやすいかと思った(私は女です)。
クラスの雰囲気(女性率に関するもの除く)(15人)
華やかって聞いた。
クラスの雰囲気がいいって聞いたから。
真面目すぎず面白い人が集まるイメージがあったから。
陽でもなく陰でもなくだと思っていた。
学問や趣味でフランス語に関心があったから(15人)
フランス音楽が好きだから。
数学科に行くことも検討していて、フランス語は数学科の先輩にすすめられた。
世界史や美術が好きだったので、その中心地であるフランスの文章を読めるようになりたいと思ったため。
・法学部生として、民法のルーツのひとつナポレオン民法典を原文で読めるようになりたいと思ったから。
フランス語やその特徴に興味を持ったから(15人)
発音や英語との近さ(単語被りなど)に興味があった。
・ヨーロッパ言語の中で自習で習得するのが一番難しそうだと思ったから。
ロマンス語族の言語に興味があったから。
旅行や仕事などで実用的だから(11人)
旅行で役に立ちそうだったから。
国連を視野に入れていたから。
学んだことがあったから(6人)
高校でフランス語の授業を選択していたから。
・自分がフランス生まれであることをはじめ、フランスと縁深い家庭だったので。

最後に

 フランス語は、英語と類似するところも多いものの、やはり難しいという感は否めないようです。また、クラスの雰囲気としては、明るい雰囲気、性比の偏りが少ないといった特徴が挙げられます。新入生のみなさんは、こうした特徴を踏まえて、自分がフランス語を選択することに向いているか考えてみるとよいですね。
 フランス語は、今も昔も世界の主流言語の1つで、公用語とする国も多いです。フランス語を学ぶことは実用面でもメリットが大きいでしょう。興味のある人は、ぜひフランス語の選択を検討してみてください。

※このnoteを読んだことによっていかなる損害を被ったとしても、その責任は負いかねます。

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