東大第二外国語アンケート集計結果⑥〜韓国朝鮮語編〜
東大の第二外国語で韓国朝鮮語を選択した人は、その選択を今どう評価しているのか? そもそもなぜ韓国朝鮮語を選んだのか? そういった疑問に答えるべく、また、新入生の第二外国語選択の参考にしていただくべく、このnoteをまとめました。
このnoteでは、Angel*(Twitter: @angelic_UOT)がTwitter上で実施した、東大生に対する第二外国語のアンケートの結果を報告しています。アンケートの概要や他の外国語情報についてはこちらをご覧ください。
なお、アンケート回答者のうち、韓国朝鮮語選択者は35人です。マイナー言語ということもあって、サンプル数は少なくなってしまいました。
謝辞
今回の韓国朝鮮語のnoteについては、Angel*に代わり、大部分をエリザベスさん(Twitter: @elizabeth_univ)が執筆してくださいました。心から感謝申し上げます。
韓国朝鮮語を選択してよかったか
韓国朝鮮語を選択した東大生は「韓国朝鮮語を選択してよかった」と思っているのでしょうか。
結果は以下の通りです。
肯定的な評価が77%を占める一方、否定的な評価も12%ありました。
他の言語と比較すると、 肯定的評価の割合が高めです。
韓国朝鮮語を選択してよかったと思う理由
それでは、「非常に良い選択だった」「良い選択だった」と回答した人のその理由を見てみましょう。
主に言語・言語文化圏の特徴や授業に関するもの
・他の二外よりどう考えても内容が簡単なので点が取り易い。(多数)
・日本語と文法が似ているので学習が楽だった。
・授業が楽しい。
主にクラスやクラスメイトに関するもの
・少人数のクラスなので結束力が強い。(多数)
・クラスの仲が良い。
・少人数なので競争が少ない。
韓国朝鮮語は、日本語と文法構造がかなり似ていて、単語も日本語の発音に近いものが多いです。それゆえ、「他の第二外国語よりも簡単だ」と感じるようですね。さらに、授業が楽しいことも肯定的側面としてはたらくようです。(実際、筆者はネイティブの先生による授業で韓国映画やK-POPのMVを見たのですが、意味が分かるととても楽しかったです。)
また、「クラスの仲が良い」という意見が多く見られました。特に韓国朝鮮語は例年文系全体・理一・理二三でそれぞれ20〜30人前後と、他の第二外国語と比べると圧倒的少人数のクラスとなっているため、その分クラスの結束力が強かったり、点取り競争が少なかったりするのです。
韓国朝鮮語を選択して悪かったと思う理由
逆に、「非常に悪い選択だった」「悪い選択だった」と回答した人のその理由を見てみましょう。
主に言語・言語文化圏の特徴や授業に関するもの
・教授の当たり外れが大きい。
・大鬼教員だったので落単した。
前述のように韓国朝鮮語は文法・単語は簡単で学習の難易度はさほど高くないですが、教員の当たり外れが激しいのが特徴です。特に理系のクラスは運悪く大鬼教員に当たってしまうと落単者が続出する、なんてこともあるみたいですね……。ちなみに、文系は割とゆるゆるですので安心してください(2019年3月現在)。しかし、基本的に真面目に授業に出席して、毎回の小テストや期末試験でそれなりの点数をとれば単位は来ると思います。
なぜ韓国朝鮮語を選んだのか
それでは、韓国朝鮮語選択の東大生はなぜ韓国朝鮮語を選んだのでしょうか。任意記述で理由を書いてもらったところ、以下のようなものが挙げられました(回答数13)。
「どんな基準で第二外国語を選べばいいんだろう」と考えている新入生は参考にしてみてくださいね。
韓国朝鮮語・韓国に関連することに興味があったから(4人)
・韓国のバンドの曲をよく聴いていたから。
・韓国の音楽やドラマが好き。可愛い。
・韓国人女性がタイプだから。
韓国朝鮮語の特徴による(4人)
・日本語と言語構造が近いので簡単だと聞いたから。
・アルファベットに辟易していて、アルファベット以外の文字を使う言語を学びたかったから。(編注:ここでいう「アルファベット」は「ラテン文字」のことと思われます)
クラスの雰囲気・その他(5人)
・マイナー言語なので少人数クラスで仲良くなれると思ったから。
・独学で勉強していたから。
最後に
やはり韓国朝鮮語は、「日本語に近いので簡単」「少人数クラスなのでクラスの仲が良い」という意見が多く、「クラスの人と積極的に関わりたい」「二外で苦労したくない」という人にはうってつけの言語と言えるでしょう。
韓国は日本の隣の国ということもあって、K-POPや韓国ドラマなど韓国朝鮮語に触れる機会は結構あるので、知っておけば役立つ言語だと思います(あの「コンギョ」の歌詞の意味も分かるようになる!?)。また、東京オリンピックが近いこともあってか訪日する韓国人観光客が増えているので、韓国朝鮮語が喋れるのはかなりのアドバンテージですよ……! 興味のある人はぜひ韓国朝鮮語の選択を検討してみてください。
※このnoteを読んだことによっていかなる損害を被ったとしても、その責任は負いかねます。
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