東大第二外国語アンケート集計結果⑤〜スペイン語編〜

 東大の第二外国語でスペイン語を選択した人は、その選択を今どう評価しているのか? そもそもなぜスペイン語を選んだのか? そういった疑問に答えるべく、また、新入生の第二外国語選択の参考にしていただくべく、このnoteをまとめました。

 このnoteでは、Angel*(Twitter: @angelic_UOT)がTwitter上で実施した、東大生に対する第二外国語のアンケートの結果を報告しています。アンケートの概要や他の外国語情報についてはこちらをご覧ください。
 なお、アンケート回答者のうち、スペイン語選択者は181人です。

スペイン語を選択してよかったか

 スペイン語を選択した東大生は「スペイン語を選択してよかった」と思っているのでしょうか。
 結果は以下の通りです。

画像1

 肯定的な評価が60%を占める一方、否定的な評価も15%ありました。

スペイン語を選択してよかったと思う理由

 それでは、「非常に良い選択だった」「良い選択だった」と回答した人のその理由を見てみましょう。

主に言語・言語文化圏の特徴や授業に関するもの
ラテンアメリカ文学に興味がわいた。
簡単だし英語とも似ていてわかりやすいから。
語学としてとても面白かった、国民性か、先生が明るかった。またその後留学した際、ヨーロッパや南米諸国から来た友達とスペイン語を通じて仲良くなれた。イタリアなどから来た子の話していることも少し推測できた。
・学習の難易度が低い単語が英語に近く、語順も割と自由
主にクラスやクラスメイトに関するもの
意識が低い人が多く、そんなに頑張らなくても相対的にいい点数が取れるから。
周りがそこまで勉強しないので勉強しなければいけないというプレッシャーがない。
・クラスが楽しかった
・クラスの雰囲気が明るくてよかった。

 スペイン語は、活用は複雑であるものの、おおむね勉強しやすいという意見が多かったです。
 また、クラスの雰囲気については、「チャラい」というのがスペイン語選択者の典型的なイメージですが、実際明るい雰囲気でクラスの仲も良いところが多いようです。また、成績は相対評価のため、あまり勉強熱心でない人が多くスペイン語の点数を確保しやすいという意見もありました。

スペイン語を選択して悪かったと思う理由

 逆に、「非常に悪い選択だった」「悪い選択だった」と回答した人のその理由を見てみましょう。

主に言語・言語文化圏の特徴や授業に関するもの
活用が多過ぎて覚えられない。
鬼教員を引き当て、テスト漬けで大変な思いをして単位取得した。
意外とむずかった
主にクラスやクラスメイトに関するもの
・クラスの民度が底辺
ネアカが多すぎた
同クラがチンパンしかいなかったから。
クラスの人とソリが合わなかった

 前述の通り、スペイン語は活用が非常に多い点では大変と言われます。そのためか、簡単であることを期待して選択してしまうと痛い目に遭うかもしれません。また、スペイン語には有名な鬼教員がおり、そのクラスはいつも大変な思いをしていることで有名です。
 また、クラスの雰囲気については「明るすぎる」「民度が低すぎる」といった意見が多かったです。

なぜスペイン語を選んだのか

 それでは、スペイン語選択の東大生はなぜスペイン語を選んだのでしょうか。任意記述で理由を書いてもらったところ、以下のようなものが挙げられました(回答数98)。
 「どんな基準で第二外国語を選べばいいんだろう」と考えている新入生は参考にしてみてくださいね。

簡単そうだから(54人:回答者の過半数!)
楽と聞いたから。
簡単と聞いたから。
クラスの雰囲気(22人)
ウェイが多いと聞いたから。
親しみやすそうな人、外向的な人が多いイメージ。
クラスの雰囲気が楽しいと聞いたから。
活発で女子が多そうだったから。
話者が多い・使用地域が広い(19人)
・将来海外にたくさん行くつもりだったので、その時に使えそうな言語だと思ったから。
世界で広く使われているから。
南米など広い範囲で通じると聞いたから。
話者数が多いから。
多くの人が使っている言語だから

 ほとんどが「楽そう」、「クラスの雰囲気が親しみやすい」、「話者が多い・使用地域が広い」のいずれか1つまたは複数でした。

最後に

 スペイン語は活用が多いという点では学びにくいものの、総じて学びやすい言語であるようです。しかし、それに過度に期待して選択してしまうと、期待はずれということになるかもしれません。また、クラスの雰囲気としては総じて明るい雰囲気ですし、それを理由に選択する人が多いのでその環境が維持されやすく、内向的な人などには過ごしにくい環境になるかもしれません。
 スペイン語はスペインだけでなく南米など広い地域で使われています。世界を視野に入れている人はスペイン語の選択を検討してみてはいかがでしょうか?

※このnoteを読んだことによっていかなる損害を被ったとしても、その責任は負いかねます。

気に入っていただけた方は、ぜひハートを押してくださると嬉しいです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?