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美術で楽しく知る西洋占星術 牡羊座編


🖼️今回の絵
「ゼウスとティティス」
ドミニク・アングル作 1811年
油彩・カンヴァス/327x260cm/グラネ美術館

星座の神話はギリシャ・ローマ神話、それ以前の古い時代の神話も関連しています。
今回は、ギリシャ神話から牡羊座の由来のひとつ。
ゼウスを頂点とするオリュンポスの神々は宴会をよくしていたようです、
水瓶座の元になった美男子ガニュメデスも宴会でゼウスの御酌役に召し上げられた神話があります。
いつものように川沿いで神々が宴会をしていたら、怪物デュポンが現れ、びっくりした神々は変身して逃げたそうです。
ゼウスは牡羊になって逃げ、その姿が星座にされたという説もあります。
ゼウスは大神で偉いんですが変身が得意だったんです。

天界を支配するゼウスは最高神。
変身物語は多くは女性を攫うためのものが多いですが、最高神。
ということで、天界を支配し、偉いんだということと女性には弱いがわかる有名な1枚を選びました。

この絵は、トロイア戦争時、ギリシャ軍の若き英雄アキレウスの母ティティス(海のニンフ)が息子の援助をゼウスに頼んでいる様子。
女性に頼まれると断れなかったのか、ゼウスは味方し、アキレウスは勝利しました。

古典主義代表するアングルの神話絵画。
堂々とした姿ですね。


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