泣きたくないわけでもない

涙が出るとき、予感は全くしません。
涙を誘う天使は突然私の傍にやってきて、
私の心に入り込み、ポンプを押すのです。
でも私は拒まない。ただ受け入れる。
受け入れるけど、
たまに、しゃっくりが出るくらいに出る。
もっともっと呼吸させようとしてくる。
アレルギーみたいに、世界と私がたまに合わない。困らせる。

でも、泣きたくないわけでもない。なんならば、泣きたい。もっともっと泣いてしまいたい。泣けることは幸せなこと。生きていることを強く感じさせる。私と世界を繋ぐ糸から水が生まれ、滴り、私の目から溢れるように。泣くことは、幸せです。泣けることも、幸せです。泣けないのは、きっと、かくれんぼの最中です。みつかるといいね。


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