『市子』
『この作品は観たい!』と思いつつスケジュールの都合や体調不良、メンタルが弱っていたりとなかなか劇場に足を運ぶ事が出来ずに年を越し、更にひと月が過ぎようとして気づいたら次々と劇場公開が終了し焦りながら1月27日(土曜日)、【ジャック&ベティ】に観に行った。
朝10時からの上映だったが重いテーマの作品を朝10時から観るって…と思いつつ劇場はそれなりにお客さんが入っていたから良かった。
(まぁ観終わってブルーになったとしても青空を見れば救われるし、レイトショーだったら気分が沈んだまま布団に入るのはイヤだから…)
『市子』は観て良かった。出来たら沢山の人に観てもらいたい。本当そう思わせる作品でした。
ただ内容が内容なだけにネタバレを避けてしまうと中々言いづらいのが本当難点で困ってます。(自分の語彙力の無さも痛感していますが)
『市子』はジャンルとしては一応ミステリーに含まれるみたいで確かに演出はミステリーの手法を取り入れてはいます。だから観た人の感想を読むと『設定が甘い』『何故〜が〜なの?おかしい』とかありますが私自身は『市子』をミステリーと思ってないから違和感なく観られました。
(ミステリーとして観たら確かに甘いって言う意見はもっともです)
この作品は1人の女性が何故そうなってしまったのか?…という人間ドラマです。
私たちの身近に存在しながらも気づかないだけで不幸に見舞われている人がいます。
ニュースや新聞、SNSで情報としては知りながらもその痛みや悲しみ、苦しみは当たり前ですが実感は出来ません。私たち(少なくとも私は)
絵空事とは思わないし対岸の火事だと無関心ではいられないですが、だからと言って何かをする訳でもありません。
国が悪い。政府が悪い。法律が悪い。
そう思いますが、だからと言ってそんな事言っても変わらないのは現実です。
ただ『市子』みたいな状況の人がいる事は忘れてはいけないと思います。
『夜明けまでバス停で』という作品の時もそう思いました。
ふとしたキッカケで生活が一変するって本当沢山あります。今はたまたま上手く綱を渡っている(無自覚ですが)いつ何時綱が切れたりしてもおかしくなくてセンセイと政治家から言われる人が「みなさんには貧しくなる自由がある」って言っちゃうくらいだから本当に一寸先は闇? 五里霧中です。
あっなんか脱線しました(スイマセン)
冒頭でたくさんの人に観てもらいたいと書いたけど『市子』ってシネコンでコーラとポップコーンを抱えて観る作品じゃないと思ってます(あくまで私見なのでお許しください)
…ただ今はシネコン以外の映画館って極端に少ないし、そもそも住んでいる街に映画館がないって人のが多いんですよね(私もそうです)
…しかも『市子』自体が公開から2ヶ月経とうとしていて公開終了が増えてきていて…
もし劇場で観られるなら観てもらいたい。それが無理だとしても配信やレンタルが始まったら観てほしい。
『市子』は観たい作品と同時に観てもらいたい作品でした。
長々と失礼しました。
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