私の薔薇色の血が騒ぐ

貴方は私の心臓の少し上にある静脈に
くちびるを当てる。
そして愛おしそうな目を私に向け
その場所から薔薇色の血を吸う。
この場所は特別な甘さがあると言う。

私は少し体から力が軽くなるような感覚を覚え、
貴方に体を委ねる。
それは一瞬のようにも、
永遠にも感じる甘美な時を過ごす。

貴方の噛んだ印が私につく。
それは、伴侶を意味する印。

私はこの印を見るたびに誓おう。
あぁ、愛おしの私のヴァンパイア
私はとこしえに、この愛を誓おう。


ヴァンパイアが首を噛むのは,
他人か、従属者だけ。
恋人や伴侶の首は噛まないのだ。
猫がマウンティングする時に
相手の猫の首根っこを噛むのと似ているかもしれない。

そして、摂食の時。
ただのエサの対象なのだ。
首を噛まれ、血を吸われるということは
エサの対象か?
従属を意味するのだ。


ヴァンパイアの七海ひろきの本気度を試したかったら、
あなたの血を捧げてみてはいかが?

例え1回、首を噛まれ血を吸われても
ヴァンパイアにならない。
噛まれた記憶もないらしい。

もちろん、貴女の全血液を捧げてもよい。
しかし、例え数滴でも摂取されたら、
貴女の秘密はバレてしまう。

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