#8 私と母の戦闘日記

父に伝えた後、数日は、平和な日々が続いた。

私が就活をしていく中で、重要視していた点が2点あった。

1点目は、人の多様性を認められる企業（またはその考え方が企業理念として組み込まれているか＝色んな考え方をする人たちの集まり）

2点目は、変化することを求められる企業であるか（＝成長性）、

であった。他にも重視している点はあったが、私にとっては重要なポイントはこの2点であった。なぜなら、私が自由に生きられると感じる世界観だったからだ。

母と話していたり、父と話していると、多様性を認めることが少ないと感じていた。また、物事を極端な方向でしか見ることができない特徴があった。だからこそ、その偏った世界から出て様々な世界に触れてみたいと思っていたのだ。

そんな中、私は父に「色んな世界を見ることは大事だもんな」と言ってもらえてから、初めて受け入れてもらえた気がしたのだ。父も変わったのだと、驚き感動していた。

元から、私は父と似ているところも多く、感覚的に母よりも父に近いと思っていた。そのため、今回かけてくれた言葉は単純に嬉しく、家族の中に考えが近い人がいて、とても嬉しく思っていたのだった。