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#7 私と母の戦闘日記
私は、就活を終えたことを父に電話で伝えた。
「就活終わりました。◯◯系の会社に行きます。そこで〜〜といった業務を行います。」
『そうか。なんてところなんだ?』
「◯◯◯って会社だよ。」
『・・・おー、そうか。へー。どうして大学院の内容と違うところにしたんだ?なんで、この会社なんだ?』
「対応がよかったから。色んな仕事を見て見たいと思って。」
『・・・そうか。まあ、色んな世界を見ることは大事だもんな。就職先決まってよかったな。おめでとう。』
「ありがとうございます。」
・・・
私自身伝えて、何を言われるか分からないと思い、伝えたくなかった。そのため、父に伝えるのは母に伝えた3週間後になってしまった。しかし、以前から父は、私の就活の行方を気にして母に何度も聞いていたようだった。
・・・
私が決めた就職先は、大学院の研究となんら関係ない企業を選んだ。
その理由は、1つ。大学院の内容の業界から離れたかったからだ。
両親の仕事は、大学院での研究内容と同じような業界に位置している。また、私には弟もいるが弟は同じ内容の専攻だった。つまり私は、
家族から離れたかったのだ。
働いてからも、いちいち言われるだろうことは、予測できていた。であれば、いっそのこと家族が全く知らない業界に飛び込めばいい。そう思った。だからこそ、大学院の内容から全く離れた業界を選んだ。
これからの人生くらいは、両親と離れて、自分の人生を生きていくために。
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