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ゆらりのひとり散歩 祐天寺編


6月半ばの週末、東京へ行きました。
用件は別にあったのですが、空いた時間が作れたので、行きたかった場所「アクセサリーミュージアム」へと足を伸ばしてみました。

お目当てのMariko Kohga展

祐天寺駅から徒歩10分弱、住宅街にひっそり佇む「アクセサリーミュージアム」。
外観写真を撮り忘れたのですが、本当に周りは住宅ばかりでとても静かな場所にあります。

ここで、ファッションデザイナー・甲賀真理子さんの企画展が行われていて、中森明菜さんの「I MISSED "THE SHOCK"」衣装と同型ドレスの展示があると知ったのがきっかけ。
インフルエンサー・浅野ナナさんのツイートを見てさらに興味を持ちました。

朝10時の開館早々にお邪魔したのでほぼ貸切状態。
ひとり静かにアクセサリーや洋服を眺めて、なんだかここが東京であることを忘れそうでした。(いや、こんな文化的な場所は地元にはそうないのだけど…)

ここからは印象に残った展示物の写真を載せていきます。

中央:中森明菜さん「I MISSED "THE SHOCK"」
歌唱衣装と同シリーズ

まずはなんといっても、このドレス。

重厚感と光沢感、明菜様のあの細い身体には物理的に重いのでは、と思ったけれど、着用した時の高貴なオーラはさすが女神。(YouTubeに歌唱映像があります)展示にはない大ぶりのイヤリングと黒い手袋が、さらにゴージャスさを纏わせていました。

上半身

ウエストの細さに思わず注目してしまう。
胸元に金色の面積が多いことで顔の方まで明るくキラキラして見える気がします。ナポレオンジャケット風のボタンも好き。

スカートの印象的な絵画デザイン

ひとつでも強烈なインパクトの絵画がぐるっとスカートを一周。ドレスに人の顔という発想に0からたどり着くのがすごい。(素人すぎる感想)

小田急百貨店の広告

同じシリーズのドレスが使われているこの広告もとても好き。こちらには上半身にも絵画のデザインが。この外国人モデルさんが着こなしているのがすごい。
昭和の広告って、何かにつけて白人女性のモデルさんが多いイメージがあります。やっぱり憧れの対象ですよねえ。

YouTubeで映像を漁ってみると、こちらの赤いバージョンも明菜様が着用されてました。ただ小田急の広告とは少しデザインが異なり、胸元と袖が黒いレースのようになっています。

さらに衣装はもう1パターンあったようで、濃い青色をベースにスカート部分に絵画が2段になって並んでいるものも映像を見つけました。
昭和の歌番組全盛期には1曲の披露回数がとても多いので、衣装にもバリエーションが必要(今は韓国アイドルがその傾向にあるかも)。

展示の続き

こちらも甲賀氏の作品の数々。
強いインパクトと上品さが共存しているなと思いました。
ここの展示室では、スパンコールやレース付きの生地に触れることができ、手触りを体験できるコーナーもありました。

企画展はもちろん、常設展もかなりの見応えで、見入ってしまいました。
ほぼ全て写真撮影もOKだったと思います。
お気に入りの作品の写真をいくつか紹介します。

モーニングジュエリー

モーニングジュエリーとは、喪に服す(=mourning)場面で身に着けられるもの。故人の髪を編んで中心に閉じ込めたブローチもありました。
派手ではないけど、印象に残る。

オーストリアンフルーツ

ガラスでできたフルーツの透明感が好き。写真より実物の方が色味も透き通り具合も断然綺麗でした。

マリーンアクセサリー

中にはこういうポップなものの展示も。
レトロ感がたまらない…

バブル時代のイケイケ風アクセサリー

バブリー最強。イヤリングなんかとっても可愛くて、Winkが衣装に合わせて着けていそう。
この時代のキラキラ感、経験していない者としては非常に憧れを抱いてしまいます。
タイムマシンがあったら、1987年は一番行ってみたい時代…

展示を観た後は併設のショップを眺めてきました。
アクセサリー作りのワークショップもしているそうです。お手頃価格で買えるヴィンテージアクセサリーもありました。

おそらくいつ行ってもそんなに混むことはないのではと思います。アクセサリーの美しさに、静かにじっくり浸ることができる場所でした。ヴィンテージアクセサリーが好きな人は楽しめると思います。
8月13日までの企画展は中森明菜さんのファンの方に是非おすすめ。
ライトなファンの私でも行ってよかったです。

おまけ

めちゃくちゃいい感じのマンション

歩いていて見つけたアーバンな感じの建築。

祐天寺マンション

※先のマンションとは違います
歴史を感じるマンション名の表示と、住所表示。
当時はマンションと呼ぶのが相応しかったかもしれませんが、今の感覚で見ると少し大きいアパートっぽい感じでした。

住宅街に入ると「家賃いくらなんだろ…」とか思うのやめたい。
ここに住めたら便利でいいだろうなぁと1万回くらい思ったひとり散歩でした。

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