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ぽんぽんのお話

のらぶーのお話を書いたなら
9年間、私の相棒だった最愛のぽんぽんのお話を書くしかない。

・・・て思ってたんですが、なんだか書けない。

ぽんぽんは2010年9月の終わりに、門灯下のチャイムの下に蹲っていました。
首輪もしていたし、迷い犬のチラシも見かけていたので連絡したし
保健所に問い合わせしたんですが結局飼い主さんは見つからず
そのまま、うちの子になりました。

私はずっと猫を飼っていたので、初めてのわんこ!!!
勝手がわからず、最初はどうしようかと思いましたが
ぽんぽんは本当におとなしくていい子で「犬型の天使」と呼ばれ
あっという間に生徒さん達のアイドルとなりました。
鳴かない・舐めない・飛びつかない。
動物が苦手な人にとっても、動くぬいぐるみのようなぽんぽんは
授業中もいつも一緒にいて
「ぽんぽん先生」と呼ばれていました。



ぽんぽんは保護した時に既に7~8歳かなと言われ
保護した翌年には東日本大震災
その日から私がヘルニアで8か月寝たきりになり
私と一緒に実家に帰りました。
そこで動物嫌いだった母に可愛がってもらい
お洋服を何枚も買ってもらったのは良い思い出です。
約16年の犬生のうち、半分以上の9年を一緒に過ごせたのは
私にとってはすごく幸せだったし、たくさんの人に愛された
9年はぽんぽんにとっても波乱万丈で幸せな時間だったと思います。

ぽんぽんはフィラリアも持っていたし、
その後、乳がん、卵巣嚢腫と手術もたくさんして
歯も抜いて、肝炎と小さな体で何回も危ない事態になりましたが
そのたびに持ちこたえてくれました。

苦しくて横になって眠ることもできずに
座ったまま動かないぽんちゃんを見た
感受性の高い生徒さんに
「ぽんちゃんは先生を一人にできないって、その想いだけで頑張ってますよ」と通訳してもらい号泣しました。
その後から、ぽんちゃんが寝ている姿を見るだけでほっとするようになりました。

肝炎から奇跡的な復活を遂げ、獣医さんにも驚かれ
目も耳も悪くなりましたが穏やかに過ごし
その後のらぶーもやってきて
2019年の7月、ぽんぽんは突然旅だっていきました。

のらぶーは何回か夢の中に出てきてくれたんですが
ぽんぽんは殆ど夢に出てきてくれません。
というより、今でも傍にいるのかなって思う時があります。
生徒さんとオンラインでヨガをしていた時に
その生徒さんが「ぽんちゃんがいましたよ」と言ったのです。
ちょっとびっくり!!!

仕事中、瞑想する時が多かったんですけど
過去世らしきものが出てきたときも、ぽんぽんがいて
その時はもっと大きな犬でした。
そして、その時も私を護ってくれていました。

のらぶーの前に子猫を保護した時は、抗議の家出をしたんですが
その時も警察に保護されてしっかり帰ってきました。
縁のある子はこうやって、また会えるのかなって思うんです。

また誰かと暮らしたいなあと思う時がありますが
年齢的に里親にはなれないし
保健所は可哀そうすぎて一人を選べないです。

姉のところには顔見知りの野良がボロボロになってやってきて
そのまま保護したらしいです。
姉のところも立て続けに愛猫4匹が老衰と病気で亡くなり
もう飼っちゃだめだよって言っていたのに、新しいおじさん猫がきました。
いつもは逃げるのに、じっとしていて、そのまま家に入ったそうです。
「「終の棲家」にしたかったのかもね。」と姉が言ってました。

ぽんぽんも、のらぶーも自らうちの庭にやってきました。


縁のある子はまた庭にやってくるのかなと思って
今はその時を待っています。
らぶ



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