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Steven Slate Drums 5.5 所感

冬のお茄子が少し多めに出たこともあり、Black FridayやらCyber MondayやらHoliday Saleやらに便乗してDTM環境に多めに投資してみました。

主にプラグイン関係を購入しましてWaves Gold、Perfect Drums、Neural DSP OMEGA Granophyre、STL Tonality Will Putneyなどをセール価格で入手できました。

今回は備忘録も兼ねて比較的使い方がわかってきた(気がする)、Steven Slate Drums(SSD) 5.5の使用感、サウンドについて個人的な感想をちょっとしたレビューのようなものを書こうと思います。サウンドは私がこれまで愛用していた化石プラグイン、Addictive Drums(無印)との比較となる要素が大きいかと思われます。。。

はじめにSteven Slate Drumsについて軽く説明しておきますと、一言で言ってしまえばロック/メタルサンプラー系ドラム音源です。低価格/低容量/低負荷で、硬めの音。生感が秀逸でプリセットの音がそのまま使えるなんて巷ではよく耳にしますね。私が購入したのは$80ほどでした。私は合わせてPantera、Slipknot、Deftones、Soulflyなど数々のバンドを手掛けたTerry Date氏の拡張音源も購入しました。

■操作感、プリセットの実力

起動画面はこんなかんじ。

SSD本体だけでいじれるのは基本的に上の画像で見えているところと、ミキサーといった具合になります。上の画像でいじれるところというと、具体的にはドラムセットのサンプル音源差し替え、各音源のベロシティ、ダイナミクス類の調整くらいです。

EQ、コンプなどはついていませんが、各楽器はレイヤーさせることができるのでそこそこ音作りにも自由度はあるかと。ほんとはサンプル音源を直に加工できる同社のプラグイン、TORIGGERも合わせて購入すると幸せになれそうです。

プリセットの時点で確かに生っぽくて硬い音、かつDrum全体でのMixもされた状態なので、ロック~ハードロックくらいだったら巷で言われているようにプリセットをそのまま放り込んでもそこそこ使える感じになりそうです。

ただ、本当に生のドラムを録音してサンプリングした感じなので、メタルコアみたいな加工されまくったドラムが前提のジャンルだと少し物足りなさを感じます。

■ルーティング設定について

自分のやっているジャンル的にキックとスネアを中心にちょっと加工しないと使えないな~結局TRIGGER買うしかないのかな~と思っていましたが、そこは流石に人気プラグイン。痒い所に手が届くというか、ルーティングを設定してしまえばそんなこと朝飯前でした。

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上がSSDのMix画面なのですが、赤枠部で各トラックの出力先を設定できます。スネアなんかは裏表など複数本マイクが立っている設定になっていますが、全てのトラックでルーティング設定可能です。

Outputは1~16まで設定でき、それぞれDAW上で独立したトラックとして扱うことができます。

加工したいトラックはルーティング設定してパラレル出力してあげて、DAW上でエフェクトなりなんなりかけてあげるといいわけですね。

スネアとキックをパラレル出力して少しコンプとEQをかけただけでかなり気持ちのいいサウンドになりました。

ADでは感じられなかった程よい生感…ジャンルは正直多少選ぶと思いますが、使い方次第で化けるなというのが正直な感想です。

■まとめ

ルーティング設定とレイヤー重ねることで音作りはいくらでもやりようがあります。キックにレイヤー重ねると結構面白いです。が、ルーティング設定してエフェクト…の処理はADはじめ他のドラム音源では単一ソフト内で完結できるものも多いというのも事実。

ただ、逆にこの価格帯で、ラウドなジャンルにマッチしたドラムが欲しい、でも生感も欲しいというときには一択かなと。ある程度DAWをいじりなれている方であればルーティング設定など造作もないでしょうし。(面倒くさくはありますが)

総括としては、プリセットの音をきいあときは「あれ…?」って感じでしたが、全体を通していじった今は結構お気に入りです。

以上、気になっている方はセール時にぜひ。(通常価格は$149)



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