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モンサンクレール20周年記念トークショー

2018年11月27日、辻口博啓さん率いるパティスリー「モンサンクレール」が開業20周年を迎え、記念するトークショーが開催されました。午前の部は一般のスイーツファンが詰めかけ、チケットは早々に完売。熱気に満ちていました。午後はミコヤ香商の後援により、業界向けに人材育成やパティスリーでの働き方についてトークが行なわれました。

ゲストは「エスコヤマ」小山 進さん、「トシヨロイヅカ」鎧塚俊彦さん、「シェ・シバタ」柴田 武さん。仲良しであり、良き競争相手であり、辻口さん曰く「戦友」のような御三方を迎え、和気あいあいな雰囲気でした。

辻口さんは20代から数々のコンクールで優勝した実力の持ち主であるだけでなく、”ケーキ屋さん””菓子職人”と呼ばれていた仕事を「パティシエ」という名で世の中に再認識させ、現在のパティシエブームの先駆者となった人物です。また、洋菓子といえば百貨店が主力だった時代に、東京・自由が丘という郊外立地で、しかも駅から徒歩10分と離れた場所に店を構えて人気を博し、路面店パティスリーの時代を切り開くことにも貢献しました。テレビ出演や多様な業態展開など活躍は1店舗にとどまらず、菓子職人の殻を打ち破り世界観を広げたことについて、ゲストからも改めて賞賛が寄せられました。最後に会場の後ろで聞いていた「ロートンヌ」(東京・秋津)の神田広逹さんがコメントを求められ、辻口さんの元で働いていた時のエピソードを披露。「天才肌に見えて実は誰よりも努力家。お菓子のことしか頭になくて、(開業当時は)私服などはいつも高校時代の体操着を着ていた辻口シェフを思い出します」。

モンサンクレールでは、4人のカリスマパティシエがコラボレーションした20周年記念ボックスを発売(数量限定)。マカロンと焼き菓子12点のセットで、マカロンは要冷蔵(10℃以下)。モンサンクレール店頭での販売商品ですが、公式オンラインショップで予約し、12月2日のみ店頭受け取りが可能。3500円(税込)


◆マカロン (手前から)

マカロン 杏仁ローズ(モンサンクレール)
ホワイトチョコに杏仁の甘みを加えたガナッシュ、ローズの香りがただようオリエンタルな味わい

マカロン ショコラ 172%(シェ・シバタ)
コートジボワール産のカカオ豆からつくられたチョコレートを使用。力強い味わいのマカロン

エクアドル ショコラ マカロン(トシヨロイヅカ)
エクアドルにあるヨロイヅカファーム産のカカオを使用。40分間ローストしたカカオ65%のガナッシュ

マカロン キャラメルポワール(エスコヤマ)
芳醇な甘みの洋梨とキャラメルを合わせたホワイトチョコベースのガナッシュ。みずみずしくもまろやか。

マカロン ユズ 加賀棒茶(モンサンクレール)
ブロンドチョコのガナッシュに加賀棒茶の香ばしさ、ユズの酸味を加えた新しい和のコンビネーション

◆焼き菓子

フィナンシェ メープルカシス(モンサンクレール)
メープルシュガーのフィナンシェにカシスの酸味

なると金時のフィナンシェ(モンサンクレール)
甘みの強いサツマイモ、なると金時のフィナンシェ

ショコラ グリオット(モンサンクレール)
黒糖入りショコラフィナンシェにキルシュ漬けチェリー入り

フィナンシェ エスプレッソ(エスコヤマ)
バターとアーモンドのコク、コーヒーの香りがふわりと漂うフィナンシェ

シナモン(トシヨロイヅカ)
しっとりしたシナモン風味。アーモンドの食感も楽しい

ヴィジタンティーヌ(シェ・シバタ)
良質のアーモンドとブール・ノワゼット(焦がしバター)が香る焼き菓子



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