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話すより聞く力? 話すことには気負う必要なんてない

オンラインキャリアスクールSHElikesのライティング入門コースの演習課題でこちらの記事を書きました。

「今日も一生懸命話したけど、話盛り上がらなかった」
「沈黙が気まずかった」
と、人と会あった後に疲れたり、悩んだことはありませんか?

シーメイトさんなら、イベントの交流タイムにそんな時間を感じてしまう機会も今までにあったのではないでしょうか?

そんなシーメイトさんに読んでいただきたい一冊は『人は話し方が9割』です。筆者は執筆以外にも次世代育成スクールである永松塾、出版コンサルティングを行っている永松 茂久(ながまつ・しげひさ)さん。

世間で話題になって気になり読んでみましたが、「これ、私やってしまってる」「こうすればよかったのか」と目から鱗でした。

少し意識を変えてみるだけで、話すことが楽になります。話し方に苦手意識や悩みがある方にはおすすめの一冊です。

沈黙って悪いことじゃない

今までに沈黙になって気まずかった経験はありませんか。

私は「沈黙してしまった、つまらないって思われてたらどうしよう」と焦りひたすら話題を探して、とりあえず質問を投げかけてみて、相槌をうって話が広がらず、また沈黙のループに陥ってしまうことがありました。

ですが、筆者は「沈黙はダメなことという呪縛から、一刻も早く解き放たれましょう」といいます。

具体例にエレベーターの沈黙が気まずいという話があり、この状況を紐解くと、話したくない人とも話さないといけないという思い込みから来るそうです。

また、「無理に話す必要なんてどこにもなく、話すことがないなら、話さなければいい。逆に沈黙は次の話題を熟考したり、今までの話を理解する時間として、生かすことに注力すればいい」ともいっています。

沈黙はそんなに嫌うもんじゃないとわかったときは「あんなに無理して話さなくていいんだ」と肩から荷が降りたような気持ちになりました。

ここでみなさんに1つ質問ですが、今までに沈黙が気まずいなと思う相手にはどんな共通点がありますか?

私の場合は、初対面の人や普段からあまり関わらない人との会話が気まずいと感じていました。

少し緊張をしながら話す、どこか気合を入れて話していました。しかし、本の中では「会話の難しい人との距離を無理に詰めなくていい」と書いてあります。

ゲームで例えると、初心者がいきなりラスボスを倒しにいくようなもので、そんなに無茶をしなくていい。できる限り会話が難しい人との会話は避けて、好きな人との会話の中で話す力を磨いていくべきだ。無茶振りをして自分で自分を苦しめていたことに、この本を読んでやっと気づくことができました。

好かれるよりも嫌われない努力を

人は一度嫌われると、そこから好かれるようにするにはマイナスの状態からプラスに持っていくので大きな労力が必要だそうです。
つまり、好かれる努力よりも嫌われないように努力した方が効率がいいのです。

本の中で嫌われる人についていくつかの項目が書かれていて、その中で私が印象に残ったのが「でも・だって・どうせ・ダメ」の4Dワードをいう人です。

恥ずかしいことに「どうせ〇〇だからダメに決まってる」というのが私の口から記憶に残っている限りでも何度も言っています。ここで気づかないと気づく機会を失い、ずっと嫌われる人になっていたと思うとゾッとします。

人に好かれようとしていてもする度に、マイナスからのスタートで、人よりも多くの労力を使わないと好かれないなんて地獄です。まずはこの悪循環を生み出す口癖4Dを止めるところが私のファーストステップですね。

ここまでは話し方よりも話すときのマインドや行動など紹介をしてきました。でも、やはり気になるのが普通の人がうまく話せるようになるコツが知りたいですよね。

この本でももちろん話し方のコツを紹介していて、3つののおすすめがあります。「否定禁止・笑顔でうなずく・プラストーク」です。

自分が「犬が好き」と言っても「猫の方が可愛くて好き」と否定されると話を展開するのは難しくなり、またこの人とは考え方が合わないと線をひかれる可能性もありますよね。

だからこそ、話す上では相手を否定せず、受け入れることが大切。そして嫌われる人の4Dワードからわかるようにネガティブではなくポジティブなトークこそが明るい空気を作り出し楽しく話すことへと繋がります。

そして、もう一つ衝撃的な事実があります。実は人は話し方が9割という本のタイトルでありながら「いかに話すか」より「いかに聞くか」の方が本当は大事なのだということです。

私はイベントの交流タイムの際に、沈黙になることを避けるためにひたすらに自分のことをペラペラ話していました。
「これで、みなさんが楽しいのか」と内心思いながらも誰も話さないのはもっと気まずいと思い、とりあえず話し続けていました。

今思うとそんなこと誰も求めてなくて、ただ自分の1人の話を聞かせているだけ。、話し続けるのが間違いだとこの本で答え合わせができてよかったです。

では本当はどうすればいいのか?というと、相手に9割話をさせながら、自分が主導権を持って話を展開させるぐらいでちょうどよいそうです。

これはコーチングの経験に落とし込むとすんなり理解できました。

コーチングを受けた後「自分のことをたくさん話せたな、またあのコーチをお話したい」という気持ちになります。
ですが、コーチング中コーチはほぼ質問だけで私が答えるので話している時間は圧倒的に私が多い。にも関わらず、いつもコーチングの最後には次の目標が決まっています。

これを自分1人でコーチングの内容を考えると色々と考えが派生してまとまらず、グルグル考えて終わってしまいます。コーチングで答えが出るのは、コーチが話の主導権を握り、しっかりと導いてくれているからだと分かりました。

答えを見つけられたコーチングではとても気持ちが良く、またあのコーチと話したいなと思うほどの好感をコーチに抱いています。正しく、聞く力がコミュニケーションをとる上で人で大事ということを体現している場であると思います。

結局のところ話し上手って何?

結局話し上手はポジティブな聞き上手。いかに上手に話を聞けるかどうかでそれをできる人は周りから好かれる人になれることを学びました。

この本に出会い、思い当たる節があってやっぱりなと答え合わせできた部分と、知らなかったことに気づかせてくれた部分があります。

沈黙を避けるためにひたすら自分のことを話し続けることは不正解で、そもそも沈黙に焦りを持たなくていいとわかりました。
それだけで、私の中で話すことへのハードルを下げられました。正解がわかったからこそ自信を持って人と話すことができます。

話すことに悩みや苦手意識を持っている方はもちろん、この本には他に魅力的な自己紹介文についてや、聞く力をもっとパワーアップさせる方法などさまざまなことが紹介されています。

本で取り上げられていることはどれも難しくなく、誰でも今までに一度は経験したことある身近な体験のものが多いです。
自分と重ねながら読み進めることができるため、理解しやすいものとなっています。

話すことに苦手意識や悩みを持っているシーメイトさん、人と話すことが得意になって自分を好きでいてくれる人をもっと増やしませんか。


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