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「俺からの虹色レター」が終わって。その3

渡辺みのりに対して罪悪感に近い感情と感謝の念を抱いています。ハナイチゲです。

今回も俺からの虹色レターに投稿いたしましたので、どういう気持ちで書き上げたかなどをざくっと振り返りたいと思います。


今回の原稿も(タイムシフトですが)虹色レターの告知を聞きながら1時間で書き上げました。いつものように。どうもスタンスを擦り合わせながら綴るのがこの企画には合っているようです。

それは横に置いときまして。私と渡辺みのりは、初出情報にあったビジュアルにひとめぼれをしたことでした。例の半年(※2月23日にサービスが一度開始してから約半年、正式サービス開始までにメンテナンス期間があったんです)彼が出てくる夢をよく見てしまった程度には入れ込んでいました。

サービスが7月に正式に始まり、正式に彼のことを知れるようになってからは彼を介してSideMの世界を共に歩んで行こうと心の底から思っていたのでした。

しかしいつごろからだったでしょうか。彼のやりたいこと、見たいことがよく分からなくなってきてしまったんです。いったい何を目指しているのか、おじさんの遺品から始まった好奇心の果てに、彼が何を求めているのかが、分からなくなってしまって。

そしていつの間にか、人間として彼を理解することを、私は放棄してしまいました。


そして私は、牙崎漣に入れ込みだしたのです。……ところが。

しばらくして事務所で噂になってたのでしょう。今度は牙崎連に引っ張られ、再び彼と向き合えとどやされてしまいました。

そこから再び、私は彼とおそるおそる再び向き合いだした、そんなときでした。6周年のライブで「トップアイドルを目指す」と、彼が改めて宣言してくれたのは。

最近はそのおかげで彼と徐々に向き合いなおすことができてはいるのですが、完全に和解できるかは分からずにいます。

……そんなところで今回の虹色レターが来まして。機会として利用しない手はないとお手紙を出させていただきました。主催の皆さんありがとうございました。




以下、原稿全文となります。


前略、渡辺みのり様

いつもお世話になっています。
あなたと出逢ったのが2014年の2月23日、それからもう8年が過ちました。
デビューしようとした直後にできてしまったあの半年間。あなたと逢えなかった日々はとても寂しかったです。もはや過去の笑い話ではありますが。

ユニットとしてCDデビューをしたあの日やファーストライブを成功させたあの日など、恭二やピエールと共にあなたと喜びを分かち合ったあの日。
SFドラマの難しい役を演じるにあたってあなたが頭を悩ませていたとき、あなたと共に唸りあったあの日々。
あなたとの関係が順調にいってたあの日々が、本当に懐かしいですね。

ですが、私はあなたと懐かしかった日々を振り返るために手紙を書いたわけではありません。
気付いてますよね、あなたなら。
いつ頃からか、私とあなたがすれ違い続けていたことを。いや、あなたから私が逃げ続けていたことを。

白状します。
担当プロデューサーとして、あなたがどこを目指しているのかが分からなくなってしまったのです。そして、あなたと目を向け合うのが、怖くなってしまっていたのです。
あの頃からすれ違いを重ねてしまい、あなたからも私のことが分からないと思われてしまっていたと思います。
ですが、それでもあなたは私のことをしっかり見ようとしていてくれてました。
恭二やピエールがいないタイミングで、あなたから「飲みに行かないか」とよく誘われてたのはそういう理由だったのですね。

しかし私がそれらに気付いたときには、どこか気まずさを私がいだいてしまい、再び仕事以外の会話をするタイミングを見失っていました。
ですので、こうしてこの機を利用して、素直なあなたへの気持ちをお手紙としてしたためさせていただいた次第です。


あなたの気持ちに気付かなくてごめんなさい。
あなたがトップアイドルを目指す限り、私はあなたを支え続けます。
あなたがあの時、トップアイドルを目指すと明言してくれたから、今の私はあなたのプロデューサーでいられています。
どうか末永くこれからもよろしくお願いします。


2021年3月某日 あなたのプロデューサー、ハナイチゲより

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