デパコスとの出逢い【コスメは女の武装であると知る】
30になり、わたしは疲れていた。
鬼畜のような仕事量に加え、パワハラ上司にメンタルを苛まれる部署からやっと異動したものの、ズタボロなメンタルも以前の職場のトラウマもすぐには癒えず…。
そしてふと思ったわけです。
「あぁ、金使いてぇな。」と。
「なんのために働いてるってお金のため。お金は貯めるために稼ぐのではなく使うためにある。今ちょうどファンデーションがなくなりそうだ。いつものプチプラでなく、高級ファンデとか買っちゃう?!」
これがわたしの少し遅めのデパコスとの出逢いである。
そしてこの出逢いはわたしのメンタルにとても効いた。
物がいいのはもう勿論のことなんだが、デパコスを纏い仕事へ向かえば、無敵な気持ちになれた。高いコスメに見合う余裕のある大人に見えるようにと心がけるようになった。
お客様に理不尽に怒鳴られようと「今日のわたしの肌、CHANELですから、CHANELですから今日のわたし、気持ちにゆとりありまくりですから…!!」と、微笑みつつ受け流せるようになった。
上司に仕事を押し付けられても「わたしのアイシャドウ今日トムフォードですよ?トムフォードを使う女は無茶な仕事も涼しい顔で終わらせますとも!!」と余裕の笑顔でこなせるようになった。
※ちょっと余裕を装いすぎて仕事増えすぎたのは失敗だったと思っている。
これってあれじゃない?布の服から伝説の勇者の服に変わったような、そんなRPG的なものじゃない?男性の仕立てのいいスーツとピカピカの革靴のように、デパコスは働く女の攻撃力も防御力もあげてくれるんじゃね?
つまりなにが言いたいかというと、【コスメは女の武装】ってことです。
なんか防御力低くなってるな、そう感じるメンタル弱りな女にデパコスは効く。ハイブランドにはそんな魔力がある。
自分にお金をかけるという簡単だけどおろそかにしがちな行為。これの大切さを思い知った30歳。
ここからデパコス沼へ転落し、今に至る←
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