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日本の味は 美味しんぼのお坊さんから生まれた♪

日本の味は 美味しんぼのお坊さんから生まれた♪

*2011-10-14 の記事のアップグレードです。

司馬遼太郎さんの「この国のかたち」(文春文庫)を

読んでいて面白いお坊さんのことを知りました。

心地覚心(しんち かくしん:1207年 - 1298年)

後年、亀山上皇、後宇多、後醍醐天皇のご尊信も厚く、
特に亀山上皇から法燈国師、
後醍醐天皇からは円明国師の勅諡をおくられました。

*******

鎌倉時代の臨済宗の僧。

信濃国(現在の長野県松本市神林)生まれ。

農民の生まれだったといいます。

1221年(承久3年)15歳で

神林の神宮院に入り

29歳の時に奈良東大寺にて受戒、

高野山で伝法院の覚仏に従い真言密教を学ぶ。

30半ばの頃、

道元を訪ね曹洞禅を学ぶようになった。

******

ここまで見ていくと、

覚心さんは田舎で生まれ、

農民の出にもかかわらず

出世してお坊さんになることができ、

様々な仏教思想を自分の好奇心に任せて、

学術研究的にあれこれと学ぶ

暮らしをしていたようです。

ところが40歳を過ぎたある日、

座禅をしていると、

自分の服からぞろぞろと

小さな蛇が出てくる幻覚を見て、びっくり!

『今まで様々な仏教の勉強をしてきたが、

 それは頭で仏教を理解してきただけで

 悟りの道ではなかった。』

ということに気づいたのでした。

そこで知り合いのお坊さんに

費用を出してもらい、

(他人のお金なんです。

 野口英世みたい!)

43歳の時に日本を出て、

その当時、宋と呼ばれていた中国に行きます。

(平均寿命が24歳の時代だそうです。

 かなりのん気な人かも!)

そして、良い師を求め、

中国5大禅寺のひとつである

径山寺(きんざんじ)へ行ったり、

天台山に上ったりしますが、

47歳の時についに無門という師を得て、

臨済宗を学ぶことになりました。

帰国後、彼の名は知れ渡るようになり、

当時の亀山上皇や後宇多天皇たちからの

招きもしばしばあったそうで、

京都の名のあるお寺に勧められて

入ったこともあるのですが、

自分の勝手にならないのがいやで逃げ出して、

紀伊の由良に終世に暮らしていたそうです。

*******

この覚心さん、仏教に精通している人には

有名な方なのかもしれませんし、

実際にその当時も上皇や天皇に呼ばれたりする

一流のお坊さんだったのでしょうが、

現在は一般に知られるほど

高名な方というほどではありません。

僕も司馬遼太郎さんの本ではじめて、

この人のことを知りました。

でも、僕は司馬さんの文章を読んで

「この人、おもしろ~い♪」と思いました。

農民の出ですから、その当時のことを考えれば、

一生お百姓さんであった可能性もあるわけで、

その点、ついてる人なのかもしれません☆

また、彼の仏教遍歴(?)から見ると、

何でもワクワクしそうな仏教思想に出逢うと

ついついて行っちゃうタイプなのかもしれません☆

40歳過ぎて、「そうだ!宋へ行こう。」と

他の人にお金を出してもらって、

中国に渡ってしまったり、

反対に晩年京都の格式のあるお寺に入ると、

窮屈に思われたのか、

ついには脱走してしまったり、

自分の思いに正直に生きられた人なのでしょうね。

特に面白いと思ったのは、

この人、味噌が大好きで、

中国で学んでいた時に味わった

味噌の味が忘れられず、

終の棲家となった由良で、

その味噌の味を再現させたということ。

これが今でも有名な金山寺味噌☆

かなりな美味しんぼさんだったのかも♪

さらに彼が亡くなった後、

ある時、この味噌樽を放置してしまい、

気づいたら、樽の底に汁が溜まっていて、

「やばい!」と思いながらも

いい匂いがしたので捨てずになめてみたら

美味しかった♪

そんな偶然から、

今では日本の味の代表とされる

醤油の原型が生み出されたことを知って、

ますます覚心さんへの想いが

高まっていったのであります^^

ご本人に

「覚心さん、すごいですね♪」

とお伝えしたら、

「いや~、ただ食いしん坊なだけですよ♪」

と淡々と仰りそうです。

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