「トレードが怖くなるエントリー恐怖症」
■ “エントリー恐怖症”の克服
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実は「ポジポジ病」というのは、
FXの学びが深くなるにつれて、
“自然”に解決します。
環境認識や正しいエントリーポイントを
学ぶと、
「感情にまかせてトレードを増やす」
ことが、いかに意味がないか
ということに、気づくことが出来るので、
そんなに心配することはない、
と考えます。
しかし、
ここからが難しいところなんですが、
「稼げるポイントが有限」ということに気づくと、
今度は逆に、「エントリーしていいんだろうか?」
と慎重になりすぎてしまう、
「エントリー恐怖症」なるものに
かかる事があります。
あるいは、勉強がすすんでいるのに、
結果がついてこないことから、
「エントリー恐怖症」になる、
ということもあります。
つまり、初級者を脱した段階で、
「エントリー恐怖症」にかかりやすく、
結構多くの方が、これに悩んでいるのではないか?
と考えるわけです。
そこで、今日は「エントリー恐怖症の克服」について、
考えてきたことを述べたいと思います。
■ エントリー恐怖症にかかる原因とは?
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はい、ではここから本題を進めましょう。
今回、「恐怖症」の解決にあたって
メンタル系のFX書籍・サイトを参照したものの、
あまりピンとくるものがありませんでした。
というのは、それらの中の解説では
「技術はあるのに、メンタルが邪魔してますね。
だから、“メンタル面”から直すアプローチを
しましょう」
という論調が多いからです。
実は、
私は、これは「全く違うんじゃないか」と
思うわけです。
何が言いたいかというと、
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エントリー恐怖症は、
“トレード技術の低さ”に、起因する
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ということを今日は述べたい、と思います。
エントリー恐怖症というと、
マインドやメンタル“だけ”の改善方法が
唱えられがちですが、
むしろ、「技術の低さ」が問題で、
マインド、メンタルは(大事だけど)後の話、
というのが、私の主張です。
「技術的に間違ったトレード(特にエントリー)を
しているために、当然ながら勝てない
⇒エントリーが怖くなる」
という、実はシンプルな話、
じゃないかと思うんですね。
ズバッと書いてしまいましたが、
ここにこそ、解決のポイントがあると考えます。
■ いや、自分は違う!
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こういった論旨を出しましたが、
当然、反論はあると思います。(あるのが当然ですね)
「いや、自分は違います!
・正しいFXの技術を身に付けているし、
・自分がエントリーしなかった時に限って、
利益が出ている
から、やはり、エントリー恐怖症は
メンタルの話だと考えます。」
という反論もあるでしょう。
そう考えられている方も多いと思うので、
一緒に考えていきましょう。
まず、
「エントリー恐怖症」の方が
トレード時に直面する、心の動き方は、
おそらくこんな感じではないでしょうか。
「7割くらいの感覚で、エントリーすべき、と思う。
だけど3割くらいは躊躇している、うーんどうしよう・・・」
で、エントリーをスルーすると、
利益になっていた。
そうすると、
・本当は勝っていたのに・・・
・自分は技術はあるけど、メンタルが課題だな・・・
という記憶が残るわけです。
■ 本当のトレード技術とは?
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でも、ちょっと待ってください。
「7割分るんだけど、3割は分らない」・・・
これって本当にトレード技術がある、
と言えるんでしょうか?
3割説明できない部分がある、というのは、
実は、良いエントリーポイントの理屈が
“全く”分っていない、
ということなんじゃないかと思うわけです。
7割分るんだけど、3割は分らない、と
あいまいにするのは、
実は、誰にでも出来ることなんですね。
トレード技術のない、しょぼいアナリストでも
出来ることです。
ここで、注意いただきたいのは、
そのエントリーポイントで
勝てるか負けるかを100%断じろ、って
事じゃないですよ。
そうではなく、
勝つか負けるかは分らないけれども、
・ここでエントリーすべき
・もしくはスルーすべき
を100%決めきれる、説明できる、のが
本当のトレード技術、ということなんですね。
(当然、トレードルールとして整理もしている)
勝つか負けるかに対し、
心の中で、3割の“保険”をかけてしまうのは、
トレード技術があるとは言えないし、
その主たる原因は、
「正しいエントリーポイントが分っていない」
ことに尽きる、と私は考えます。
■ 結果は、割とハッキリしている
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こうして、心に保険をかけたまま、
スルーすると、
人間は、「利益を逃した、損失が増えた」
ことの方が、はっきりと記憶にのこりやすく、
「スルーして良かった」という方は
忘れがちになります。
結果として、
「エントリーを躊躇した時に限って利益になる」
⇒自分は、本当は実力がある、
という記憶が作られやすいことになります。
これが、極めて「危険」なんですね。
・自分は実力が“本当は”あると思っている
・しかし本当の技術はないので、
実戦では“なぜか”負ける
こうした“理解不能”のギャップが生まれると、
人間の心理は、不安定になり、かつ大きな
ストレスが生まれます。
これが、エントリー恐怖症の正体、
かつ、それが長期化する原因・・・
だと考えるんですね。
ここまで来ると、
エントリー恐怖症とは、
メンタルだけが問題でなく、実は「技術」の方、
と言った真意が伝わるのかなと思います。
もちろん、
これは私が1人で考えていることなので
“正解”である保証はないです。
しかし、個人的体験に照らして言うと、
解決のカギはこういったところにあったので、
参考になればさいわいです。
■ 解決策の1つは“他者のアドバイス”
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で、話は終わりではありません。
重要なのは、
それをどう治すか、ですよね?
というわけで、2つ提示します。
1つは、まずあなたが正しいエントリーを
身に付けられているのか、
他者の“チェック”を受けてください。
全てはそこから始まります。
・技術があるのか、ないのか?
・メンタルだけの問題なのか?
そこが確定できて、
はじめてスタートが切れます。
「トレード結果を、
ちょっと人に見せるのは不安だなぁ・・・」
という事もあるかもしれませんが、
安心してください。
大抵、ほとんどの方が、
“間違ったトレード”をしていますから。
これは、ディスっている訳でもなんでもなく、
それくらい、「1人で正しいトレード」を身に付けるのは
困難だ、ということなんです。
言い換えると、繰り返し繰り返しPDCAを回して、
技術を改善していく、事が「1人で出来る」のはきわめて稀、
ということですね。
あるいは、他者の意見を聞くことで、
急に視界が開けることもある、ということ。
勉強や仕事やスポーツ、最初は、すべて対面で
人から教わりますよね?
FXだけ、それをやらない理由はないと
思うんですね。
■ “カッコよく勝とうとするな”
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解決策のもう1つは、
マインド面のアドバイスです。
*ここまで来てようやく、マインド面から
論じることに意味がでてきます。
1つ言葉としてお伝えしたいのは、
「カッコよく勝とうとするな」
というものです。
エントリー恐怖症で悩んでいる方は、
本当は技術が足りない、ということを
述べてきました。
ということは、技術が低いんだから、
「カッコよく勝てなくて、当然」
と“今”は考えてほしいんですね。
・自分は技術があるはずだから、
カッコよく勝てて当然
という意識が強いと、
現実とのギャップから、
「何故か負ける」という原因不明の
ストレスに悩まされることになります。
そこを変えていただきたいんです。
・勝てないということは恥ではない
・成長するために、損を切ることは当然
エントリー恐怖症を治すために、
今はこう、考えていただきたいんですね。
(今はカッコよく勝てるフェーズではない、
だけのことです)
そこで、行動としては、
「正しいポイントでエントリーし、
負けるというトレードを100コ集める」
ということをお勧めします。
注:雑なトレードはだめですよ。笑
今まで、カッコよく勝つことにこだわって、
躊躇していたポイントで、腹を決めてトレードする。
その結果、「正しく負けられた」トレードを100コ
これから集める。
そうすることが、恐怖症の改善、
それから、最終的なFXでの成功につながる
と考えてほしいんです。
「100コ、正しい負け方をする」
抵抗があるかもしれませんが、
最初は負け続けると思います。
でも、それが当たり前だし、
そこで「無能感を味わった、人格が否定された」
なーんて深刻に考える必要はないんです。
今、稼いでるトレーダーほど、
人の数百倍、負けトレードを経験していると
思ってください。
逆に言うと、
普通なら縮こまってしまうところを、
「最終的な勝ちへの投資」と割り切って、
どんどん負けられた人から、勝てるようになる。
こんなイメージです。
だからこそ、あなたのまずやるべきことは、
・目先の1勝にこだわることや、
・目先の1円の利益にこだわることでなく、
「正しい負け方」を、
人より多く、早く経験することです。
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