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道草物語15話~壁紙が決まる~

内装屋さんは見つかり、無事なんとかなりそうです。
電気の配線を直したり、
壁を直したり
ドアを直したり
水道管を直したり
床を張り替えたり
壁を張り替えたり
もうとにかく、そもそも直さないと使えないものばかりで
「...居抜きとは」と唖然としてしまうレベルでした。使えるものがほとんどありません。
こういっちゃなんですが、ゴミを押し付けられたかのような気持ちになって、憂鬱です。
まぁ、仕方ありません。これも飲食素人の宿命。
きっと慣れてたら交渉の余地があったんでしょう。
勉強代と思えば安いもんです。

さて、内装です。
直すところは決まりましたが、レイアウトやデザインみたいなものは何も決まってません。
ここは、わたくしデザイナーの腕の見せ所です。
参考になりそうなカフェの写真とともに、
「だから、こういう家具とか、壁紙とかどうだろう」
とあの手この手で提案していきます。さすがです。「うん!これでいこう!」しか言葉が帰ってこないはず。

「いいや、ぜんっぜんちがう」「考え直してきて」
「てゆか、方向性違いすぎるから、一旦静かにしてて」



いま、これを思い出しながら書いていても胸が痛いです。
しかし、ここは妻。程よい優しさがあります。
ぼくが「壁紙といえば、この人!しかも今展覧会やってるよ!」
とウィリアムモリスの展覧会情報を見せたら、「これは行きたい」と妻。
いきましょう、いきましょう。

会場入り口は、大きなビジュアルが、そりゃもうどーーーんっ!と飾られておりました。
展覧会好きの僕は、もうウキウキです。
「はやく!いこうよ!」

妻「いや、もう大丈夫」
ぼく「?」
妻「この人の壁紙、輸入できるサイト見つけたから、これ内装屋さんに送って今相談してるところ」「あ、多分大丈夫です、だってさ!決まった!帰ろ」
僕「??」

展覧会を素通りして、ユニクロで靴下買って帰りました。お疲れ様です。


16話
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東大宮の隠れ家カフェ MICHIKUSA
▼場所
さいたま市見沼区東大宮6-29-11 1階奧
▼営業時間
12:00~17:00
▼定休日

電源・wifi あり
✖︎駐車場 なし

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