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地域メディアを運営していて涙が出た経験を語ってみよう

人生を映画で例えるならば、今私はどんなシーンを演じているのだろうか?

今、熱中していることも、2時間のフィルムの中ではほんの数コマの出来事かもしれない。
でも、その一コマ一コマが伏線となって、大きな物語のテーマが徐々に明らかになっていくのだろう。

気づいたら、地域のメディアを運営し初めて1年半以上経過する。
トリセツシマネという島根県のグルメ・観光ブログ。


途中、コロナの影響で、取材にもいけなくなり、観光をテーマにした記事を書くことも憚れる状況に陥った。
しかし、この出来事も実は大きな伏線になっていたことは、あとあと気づくこととなった。

さて、そんな意味深な書き出しからスタートした本記事では、地域メディアを運営する中で経験した数々のドラマの一部をお届けしたい。
テーマは”涙した経験”だ。

ベスト3 飲食店からの一通のメール

一つ目は、とある飲食店の方からいただいたメール。
先ほど大きな伏線となったと書いたが、それはコロナの感染拡大による影響から起こったことだった。

外出自粛が発表された時、
「ブログに書くテーマがないぞ…今の僕に何ができる?」
そう考えた私の頭に浮かんだこと。それは、
「大変な思いをしている飲食店をサポートしよう!」

飲食店の選択肢は、店を閉めるか、テイクアウト対応をするか。
だったら、テイクアウトを始めて頑張っているお店の情報を届ける!
そう思った私は、あらためてテイクアウト専門のポータルサイトを立ち上げることとなった。

突貫で立ち上げたこちらのサイト。
90店舗近くの飲食店、一件一件と連絡を取り合いながら、更新作業に勤しんだ。
仕事はまだ続いていたので、睡眠時間を削りながらの作業だったが、とても充実感のある時間だった。

そんな時、
掲載協力をいただいた店舗の方からいただいたメールに涙した。

「今回のコロナで慣れないテイクアウトも始めて大変な思いをしました。しかし、テイクアウトのおかげで、普段私たちのお店を知らない方にも知っていただける機会となって、むしろありがたかったです。」

売り上げは間違いなく下がっているだろうし、提供するお食事も満足のいく形で提供できなかったかもしれない。
その中で自分たちが失ったものではなく、得られたものにフォーカスして、前向きに捉えるお店の方の心意気に感動を覚えざるを得なかった。

ベスト2 テレビ出演のオファー

二つ目は、テレビ出演のオファーをいただいたこと。

これも、実はテイクアウトに関わる情報提供の活動がきっかけだった。
テイクアウト情報を提供するにあたり、新たに始めた活動があった。
それは、ライブ配信だ。

今までは画像と文章だけで発信をしてきたが、コロナの環境下で
「もっと自分の熱量を届けたい」
「ステイホームであれば動画も見られるはず」
そんな思いから、ライブ配信に取り組んでみた。

まずはこの未曾有の危機の中で自分がやりたいと思っていることを数回に分けてライブ配信した。(それまでは顔出しは一切していなかった)

そして、
デリバリー事業をしている方
地域メディアを運営している方
テイクアウト情報のFBグループを立ち上げた方
飲食店の方
と、対談をセッティングし、ライブで配信していった。

その中で、地元テレビ局のアナウンサーの方にインタビューする機会があった。
同じメディア運営者として、コロナとともに、メディアがどう関わっていったらいいのか議論を交わした。

そして、その数日後、そのアナウンサーの方から連絡をいただき、涙した。

「トリセツシマネさんのお勧めするお店の特集を組みたいんです」

そんなこと夢にも思わなかった。
自分がやってきたことが無駄ではなかった。
そう思えた瞬間だった。

ベスト1 縁の下の最愛の人

最後の涙は、最愛の人に捧げたい。
いつも私の発信活動を陰ながら支えてくれている妻へ。

約2年前、
「ブログでやっていく!」
そう私が宣言したとき、おそらくまたか、と思ったことでしょう。

新しいことに飛び込んでは、すぐに飽きて途中でほったらかしてしまう。
そんな私を10年以上側で見続けてきたんだから。

しかし、今回は今までと違うと感じたことと思います。
なぜならば、この発信活動のために、たくさんの犠牲を払ってきたから。

DJをはじめとする音楽活動、日課にしていた運動、映画などの娯楽。
全てを一旦脇に置いて、とにかくブログに専念してきた。
アラフォーの自分には余裕も時間もないとわかっていたから。

そんな私の思いを感じ取ってか、いつも私の発信活動をなによりも優先してくれた。
今までは休みの日には遠出をしたり、温泉にでかけたり、食事に行ったり。
そんな暮らしをしていた。
でも今は、取材に付き合ってもらったり、家でお留守番したり。

好きなことをさせてあげられていないな、ってことは十分理解している。
しかし、全く文句も言わずにここまでサポートしてきてくれた。

私はいつもそんな妻に涙している。

涙は枯れることはないけれど

振り返って強く思ったこと。
それは、熱中すれば、それだけドラマが生まれるということ。

人生には、いろんな涙がある。
これからもたくさんの喜びと感動の涙を重ねていくだろう。
そして、いつしかは、ハッピーエンドのシナリオを紡いで、私の物語のフィナーレを迎えられたらと思っている。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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