セクシー田中さんを観ています

「老いを受け入れる」ことを目標に掲げて2023年を生きてきた私にとって、まさにアンサー、天からの啓示ともいうべきドラマが放映されています。セクシー田中さんです。

たぶん何年も前から漫画の広告とかで見てきてるんだろう。「地味なOLが実は」みたいな筋書きで始まる漫画は多いし私にはそういうものしか目に止まらない。

これ、田中さんはただのいい人なんですけど朱里ちゃんと笙野が素晴らしすぎて目が離せません。コメディタッチでくすっと笑えて、ついに6話では笙野と田中さんの友情にボロ泣きしてしまった。

こう言ってはアレだが20代半ばまで若さにあぐらをかいたクチだ。
いつかは若くなくなる、とわかるはずなのにまったくわかっていなかった。
「おばさんに価値はない」という発言を口では否定しつつ、実際自分は若い頃、自分には価値があると完全に信じていた。大事にされて当たり前であるとおめでたく信じていた。なんか他にも価値あるやろ、と思ってたけどいざ若さをなくしてみたら別になかった。自分を磨いてこなかった女の末路は厳しい。

だから何だという話。

「両親が綺麗だと褒めてくれたのに、今の自分は腰の曲がったおばあさんのようだ。だからもう一度背筋を伸ばそうと思って」。田中さんがベリーダンスを始めたきっかけである。
やや変わっている自分を嗤う周囲の声をシャットアウトする田中さんを、朱里ちゃんの声まで聞こえなくなってるだろうがと叱る笙野。自分の味方が一人もいないなんてことはあまりない。その人の声をちゃんと聞いて立ち上がる自分でありたい。
まぁ価値など無いなら無いでいいのだが、背筋は伸ばしていないなと思えるドラマである。

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