ゲームサントラ紹介#24 ゼルダの伝説時のオカリナ OST
時は3Dであり、『マリオ』と同じくニンテンドー64のソフトとして発売された『ゼルダの伝説 時のオカリナ』も3Dゲームとして発売され、その後3Dソフトとしてシリーズのみならず、様々なゲームの礎となった。
3D化に伴い、『ゼルダ』シリーズもまたそれまでメロディーが前面に出て主張が強かったものから、雰囲気のための環境音的な側面が出てきた。ダンジョンとしての役割を持つ各々の神殿がそうだし、一番聴くことになるであろうフィールド曲も、それまでのお馴染みのメロディーが使われず(断片的には使われているが)、どこか雰囲気を重視するようなものとなっている。 タイトル曲も同様である。静かな、草原をイメージしたような曲で、それまでの果敢な冒険を予感させるものとは大きく変わっている。
また、これ以後のシリーズに使われる曲も幾つか出てきた。「ゼルダ姫のテーマ」がその筆頭で、静かな優しい曲調が今ではシリーズの代表曲になっている。軽快なダンスのような「迷いの森」やふんわりとしたような「家の中」もそれである。
雰囲気重視と書いたが、まだ3Dへと移ったばかりなので、2Dの時のようなメロディーが前面に出ている曲も幾つかある。『神々のトライフォース』と同じメロディーが用いられている「カカリコ村」がそれだし、剽軽な「城下町」もスーパーファミコン以前のシリーズを彷彿とさせる曲調である。爽やかな「コキリの森」も今までの系譜を受け継いでいる。 また題名通り、本作はオカリナを軸にした内容であり、オカリナを用いた曲が多数収録されている。その中でもオカリナのモチーフの元となった「風車小屋」は人気が高い。
『時のオカリナ』のリマスターの3DS版で追加された「スタッフロール2」ではシリーズお馴染みのメロディーが使用されている。ゲームの曲として唯一生演奏であり、最初は「ゼルダ姫のテーマ」が流れしばらくした後に、シリーズのテーマ曲が颯爽と壮大に演奏される。とても勢いよく、フィナーレを飾るのに申し分ない。
タイトル
迷いの森
スタッフロール2(3DS)
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