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ゲーム感想記48-2 ロックマンX6

『ロックマンX6』は『X5』から一年も経たずに発売された。
このゲームは他のXシリーズと際立った個性を持っており、何かというと

ゲキムズ


であるということである。
とにかく難しい。速攻クリアできた『X5』と違い、何回も何回もゲームオーバーすることになり、私もやっとの思いでクリアできた。そのあまりの難易度のため敬遠されがちだが、他方で熱狂的な愛好者も持つ。やり応えは抜群で、動画映えする部分も多々ある。計算された難しさもあるが、短い開発期間による雑っぽい難しさもあるのは事実だが、だかららこそその荒削りさが魅力ともなっている本作である。私も理不尽にイライラしながらも、のめり込んでしまった。
またボリュームがかなりある。100を超えるレスキュー隊員、様々なパーツ、エックスのアーマー、各々のステージにあるもう一つのアナザーステージ、これまでのXシリーズの中でも最大のボリュームがあると言えるかもしれない。

基本的に難しいのはステージである。面倒であったり、理不尽であったり、爽快感が削がれている部分もあるため、やはりどうにも荒削りな点は否めない。しかしながらそれでもクリアした時の達成感はひとしおである。そして各々のステージが個性的であるから、他のロックマンシリーズと比べてステージの印象がとても残る。

ボスは難しくない。速攻で倒せるボスも多々いる。だが一方で、ステージ難易度と変わらぬ鬼みたいな強さをボスもそこそこいる。ボスについては結構落差が激しい。せっかくなので各ステージを簡単に紹介したい。

アマゾンエリア(コマンダー・ヤンマーク):倒しても復活するインセクトがいる。追尾する鎌攻撃は強烈。即死ポイントも結構ある。でも(本作では)簡単な部類。ボスはゲキ弱。得られる特殊武器も強く明らかに最初のステージとして設定されている。

イナミテンプル(レイニー・タートロイド):体力が減っていく雨が厄介。そんな中、泣きたくなるような熾烈な攻撃を突破しながら装置を壊して雨を止めないといけないの。ボスは基本弱い。

マグマエリア(ブレイズ・ヒートニックス):大きな四角の物体と五回も戦わなければならない。四つのコアを破壊する必要があるため非常にめんどい。相当厳しく面倒だが、全体攻撃を使えばあっけなく倒せる。ボスは可もなく不可もなく普通の難易度。

セントラルミュージアム(グランド・スカラビッチ):ランダムなステージを攻略するパートを四回攻略する必要ある。(他に比べれば)そこまで難しくない。ただし場合によっては詰みポイントあり。ボスは弱いが、岩が大きいとダメージも大きいので油断するとやられる。

兵器開発所(インフィニティー・ミジニオン):バックにいる兵器が絶えず攻撃してくる。そんな中ステージを走り、崖を超えて、断続的に飛んでくる鳥みたいな敵やナイトメアウィルスを倒して進めなければならない。最後は攻撃されながら赤い装置を破壊しないといけない。これまたむずいがセイバーを使えば結構簡単になる。そしてボスが八ボスの中でぶっちぎりに強い

北極エリア(ブリザード・ヴォルファング):雪崩の突破に慣れが必要。後半のテトリスみたいなアイスブロックの落下は運が絡む。ボスはゲキ弱。

リサイクル研究所(メタルシャーク・プレイヤー):操作を誤ると即死のブレスが絶えずつきまとう。非常に面倒。しかも長い。ボスは最もロックマンのボスらしい挙動をする。でも基本的に弱い方

レーザー研究所(シードナー・シェルダン):レーザーをあててステージを進めていくパズルみたいなステージ。Xシリーズらしくない。やり方わかればすぐにボスに着く。ボスはダッシュで攻撃を避けれるのが分かれば基本弱い。

これをクリアした最終ステージもやはり難しい。ステージもさることながら、全てのロックマン作品の中で最強のボスと言われるナイトメアマザーが立ちはだかり、プレイヤーを阻む。その後も倒し方はわからないとダメージを与えられないが、わかると逆に壮絶な作業ゲーとなるハイマックスや、常に落下死の恐怖があり攻撃方法も特殊と別のベクトルで難しいゲイト戦(攻略法がわからないと鬼強いが、わかるとこれまた壮絶な作業ゲーとなる)が待ち構えている。


長くなったが紹介記事はこの辺で。
最後に一つだけ不満を言うなら、本作は特定のキャラやアーマーでいくと、進行不可能な詰みポイント(しかも複数)がある。他の荒削りな部分はまだ許容できるが、これについては擁護の余地のない問題点。



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