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ゲーム感想記48-1 ロックマンX5

ロックマンX1からX4までが『ロックマンアニバーサリーコレクション』としてひとまとめに紹介したのに対して、X5からX8までも『ロックマンアニバーサリーコレクション2』として紹介するつもりであったが、各々のゲームが結構個性バラバラなので、別個に紹介することにした。

『ロックマンX5』は元々シリーズ最終作として出されるつもりだったらしい。『X4』の売上がよくなかったからなのか、全体的に作り込みが粗い。ボスの動きや変なテキストもありそこかしこに低予算であるのが感じられる。とはいえXシリーズのスピード感は健在であるので、総合的な評価をいえば一応合格的、といった感じである。

本作の大きな特徴として、コロニー阻止のために各ステージのパーツを集めることになり(ボスを倒せば手に入る)、時間制限が設けられている。細かい説明は省くが一ステージもクリアせずともコロニーは破壊することは可能で、それはつまり一ステージモクリアすることなく最終ステージへと進むことができる、ということである。

難易度としては比較的簡単な部類に入る。特にボス戦は相当簡単で、ゴリ押しで速攻で倒せる。ゲームオーバーになってもステージ途中、ボス戦ならボス戦前で再開することができることもあり、私はプレイして一日足らずでこのゲームをクリアした。(ただし最終ステージはこの限りではなく、かなり手強いボスが待ち受ける。ボスラッシュでは8ボスも相応にパワーアップする)やり応えがないと感じるか、サクッとプレイできると感じるかはその人次第か。

特に酷いと思ったのは次の三点

ナビがうざい。ステージを進めて行く度にかなりの頻度でナビが入り、アクションが停止される。まじでうざい。

テキストが酷い。これは本当に酷い、特に八ボス前のやり取り。ストーリーを重視するゲームではなく、テキストの量も多くないが、それなのにここまでの酷さを感じるのはある意味すごい。特に八ボス前のは低品質な翻訳ソフトにあてたものをそのまま使っている感じ、しかも内容自体も何か変である。監修して直すのに手間はかからないはずだが、それすらも面倒だったのか、それとも面白いからそのまま訂正せずに使ったのか・・・

短い分量の中で芸術的な感じすらする異様なテキスト

・ボルト・クラーケンのステージ。ステージが入ると同時にいきなり何の前触れもなくバイクで進んでいき、ビビる。初プレイ時はほぼ間違いなく最初の穴で落ちてしまう。操作性もあまりよくなく、あまりにスピードが速すぎるため、あっという間に死んでしまう。また攻撃して障害物を打破する必要もあるが、攻撃については説明なし。まじで酷い。以下の動画参照。
前半のこのバイクの影に隠れがちだが、後半のステージも結構酷い。攻撃して制限内に二つ同時に機械を作動させないといけないが、どうにもスピードアクションのXシリーズらしくない。それを差し引いてもかなりイライラする仕掛けである

良い点としては、前作はどちらか片方しか使えなかったエックスとゼロは今作では随時使い分けれること、エックスが身につけることのできるアーマーはバラエティ豊か(パーツ集めるのは大変だが)、難易度変更が可能になったこと、過去作(初代シリーズ)をオマージュしたボスがいること等々。捨て難い魅力もまた持つ作品である。


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