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インド女一人旅 出発編

ついこの間までお休みをいただいて、インドに一人旅にでていました。

Twitterでインドに行ってきます!と呟いたら、「ほんとに気をつけて」「女性はレイプに合う確率がかなり高いよ」などとたくさん心配の声をいただきました。
それでもなぜインドに行こうと思ったのか、、、なんだか呼ばれた気がしたのです!!

学生時代旅行が趣味で、東南アジア、トルコ、ギリシャ島巡りと、色んな所に一人で行っていました。しかし、学生を卒業して嫌でも社会人になってしまった私には、独りでバックパックを背負っての旅行はいつしかハードルが高いものになっていました。(気も重いし荷物もおもい)
一人旅って見たいものを誰にも気を使わずゆっくり見れるので気ままで楽しいのですが、計画を練ったり1人でも泊まれるホテルを探したりと想像以上に負担が多く疲れるのです。

しかし3年半所属したモデル事務所を辞めてフリーランスになったタイミングで、強烈に自由の意味を感じたくなって、有り余る時間を使ってどこか遠くに行きたくなったのです。

一週間くらいフラっとどこかへ、、、。
でも場所は?と考えた時にインドだなと直感で感じてインド行きの10万円弱の往復航空券をカートに即入れました。

インドを好きな日本人はよく「インドに呼ばれた」と言います。
旅行中ゲストハウスで出会った東京のセレクトショップで働いているという女性も、インド製の布を触った時に急にフッと「呼ばれた、インドに行かなきゃ」と思って来たとか、そんなスピリチュアルなことがあるのかと興味津々でよく聞いてみると、労働環境がブラックで毎日ふらふらになりながら働いて、人生の楽しさが分からなくなって、半分逃げるようにインドに来たらしくて。

人間はどうしようもなくなったらなにか理由をつけてインドに来てしまうのかもしれないと、皆が言う「呼ばれる」の正体が少しわかった気がしたのです。かくゆう私も。


衛生面が悪いとか犯罪が多いとか、女性一人は危険だとかそんなことは行くと決めた気持ちを前にしたら何の障害にもならないのです。むしろその国のリアルを見たい、見たことのない世界を見てみたいと反発心のような好奇心が押し寄せてくるのです。


ただ、インド旅のブログや地球の歩き方とかをみていると、まぁひどい、こんな国に一人でいくのか、と調べるたびナーバスな気持ちになっていました。お守りは正露丸。

出発の日の成田空港までのバスが一番ナーバスモードでした。「帰りたい帰りたい」と4列シートの端で願っていたのを覚えています。


ただ、空港に着いて荷物預けや両替など事務的なタスクをこなしていると諦めが付いたのか、「行くしかない」と気持ちが切り替わっていました。

インドまではエアインディアの直行便で8時間くらいでした。機内食で【チキンorフィッシュorマトン】と聞かれて「おお、エアインディア。さっそく本格的だなぁ」と。ちなみに私は機内食は絶対フィッシュ派です。経験則からハズレが少ない気がします。


インド入国にはVISAが必要なんですが、何の準備もしていなくてアライバルVISAという現地のイミグレーションでとれるVISAを取りました。公式ホームページには「アライバルVISAは認められないと入国できない可能性があります」と書かれていてちょっとヒヤヒヤでした(認められてよかった。)

拙い英語で窓口を行ったり来たりして結構待たされましたが無事に入国出来ました。


インド旅行に行く日本人にとって一番最初の難関と言われている空港からホテルまでの移動。ここで変なタクシーに言葉巧みに捕まって乗ってしまうと「あちゃ~。今日はデモでホテルのある場所まで行けない。別のホテル泊まりなよ」とか「観光行くなら政府公認の代理店があるからそこまで乗せていってあげるよ」と勝手に行き先を変えられて、膨大な料金を請求される詐欺もあるみたいです。デモも嘘で、ホテルも代理店もグルらしいです!!

地球の歩き方の詐欺手口を熟読していた私は、「声をかけてくるインド人は全員嘘つき」と言い聞かせて、空港からニューデリーまで直通のメトロに乗りました。

メトロは最近出来たようであまりにも綺麗で、まだインドの風は感じられません。


その日の宿はニューデリー駅から5分くらいのインドでは有名な日本人宿サンタナに泊まりました!!

この宿に行くまでの塗装されていない道では現地の人がたくさん声をかけてきます。ハローからニーハオ、コンニチワまで、アジアの挨拶詰め合わせセットで。

重そうなバックパックを背負った女一人のアジア人なんて、すごく簡単にカモにされてしまうんだろうなと自分を詐欺師目線で客観的にみてみたりして。警戒をしながらひっきりなしにかけられる声を無視しながら、やっとやっと喧騒のインドに来たなという実感が湧いた夜道でした。



続く。

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