天然水ゼリー

天然水ゼリーという飲み物?が自販機にあった。気になったので買ってみた。

振って、口をつけて、傾ける。何も出てこない。再度、蓋をして振って、口をつけて、傾ける。すると液体が口内に入ってくる感覚があった。舌で口内を探ってみると、確かに、単三電池くらいの大きさのゼリーが、舌の上にある。

何度か傾けると、ゼリーは出てこなくなった。再度、蓋をして振って、口をつけて、傾ける。そうすると、またゼリーが出てくるようになる。これを何度か繰り返す。数度目でペットボトルは空になった。

パッケージに書かれている通り、味は飲料のラムネに近い。違うのは口に残る感覚だ。フリスクを噛んだ後のような、冷たさの感覚が舌の裏に残る。

これに含まれている物のうち、冷たさを感じさせる物は何なのだろうかと気になった。原材料名の一覧に目をやり、あたりをつけてみる。糖類、これは多分ラムネ感。ゲル化剤、これは恐らくゼリー感。となると、冷たさの大本は、香料もしくは酸味料だろう。

香料と酸味料について調べてみた。香気を与えるものと、酸味を与える物らしい。やる気ってなに?と問いかけたら、やるという気持ちのことだよ、と返されたような気分だ。

と同時に、調べる気を失った。ここで失われたのは、調べるという気持ちのことだよ。