『お料理行進曲』を聞いて泣いた

皆さんが最後に泣いたのは何時ですか?僕はさっきです。
つい1時間前に『お料理行進曲』を聞いて、頬を涙が伝うほど泣きました。

この曲は「料理をする子供の成長」を描いているのだと思います。

まずはイントロ。学校のチャイムを思わせるような鐘の音と、何だか頼りないファンファーレから始まります。この歌に登場する子供は恐らく小学校低学年でしょう。子供がいるなんて描写はありませんが、居ます。皆さんも、小学校低学年の子供をイメージしながら聞いてください。

1番ではコロッケを作っています。1番に関しては本当にただコロッケを作っているだけなので特に言う事ありません。しいて言うなら、包丁の登場するタイミングで男性のコーラスが入ってきますが、これはきっと父親でしょう。父親なんです。この子供は父親と一緒に、母親へ振舞うコロッケを作っています。

1番が終わり、なっがい間奏が入ります。どのぐらい長いかというと1番とほとんど同じ尺です。この間奏がめちゃめちゃ良い。

この間奏は、1番の主旋律を歌から楽器に変えて、テンポを上げたものです。私は、歌を無くすことによって手順を確認せずともコロッケを作れるようになったこと、そしてテンポを上げることで以前より早くコロッケを作れるようになっていること、つまり料理の上達を表現しているのではないかと思いました。

間奏が明けた2番ではナポリタンを作っています。1番では勇気を出さなきゃ持てなかった包丁を天にかざし、一大イベントだったタマネギにも特に触れない姿に余裕と成長を感じます。

また、1番は料理をしている時に大きめのコーラスが入っていましたが、2番の料理している部分ではコーラスが小さく、ハミングだけになっています。これは、父親の手助け無しに料理できるようになったことを表現しているのではないでしょうか。もうこの段階で結構泣きそうになってます。

そして次の「炒めよう、かるく、塩コショウで」で完全に泣きました。このフレーズは、1番の「炒めよう、ミンチ、塩コショウで」を思い出させます。まるで料理ができるほど成長した子供から、かつての、小さかったころの面影を感じるように。

そして子供は手製のナポリタンを母親に振る舞い、作る様を見守っていた父親は「全部○○が作ったんだよ~」と嬉しそうに話します。ナポリタンを食べた母親は「もう我が家のシェフだね」なんて言います。なーんて素敵な家庭なんだ。

ナポリタンを食べたママがウットリしてるのは、そのナポリタンが美味いからだけじゃなくて、我が子の成長を感じてるからなんだぞ、と。


なんかふわーっとしてますが書きたいことを全て書いたので終わります。
とにかく良い曲なので聞いてください。料理しながら聞くも良し、私のように行間ばっかり読んでむせびなくも良しです。今日のおかずはコロッケだ。