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an.d
2018年5月11日 14:20
鉛色の空から雫が落ち始める5月の昼下がり、カラフルな、せわしなく動く水玉模様の波が街に溢れ出す。その中で1人、雫と木々の奏でる音に耳をすませ、髪を濡らし、歩く私がいる。「風邪ひくから傘をささないと」と人々は言う。「こんなのは降ってる内に入らないよ」と私は応える。「欧米人はこのくらいの雨は雨とみなさいのだよ」と少しアゴをあげてスカしても見せる。でも全ては言い訳。本当は雨に