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豪徳寺の奇跡、再び!

こんなことってあるのでしょうか。

いつものように、朝散歩で豪徳寺に立ち寄りました。
最近は、豪徳寺のマスコット野良猫「たま」に会えなくても、すっかり朝散歩が習慣づいてきました。
たまのおかげです。

いつものコースで本堂へのお参りをすませたときです。
少し急いでもいたので、そそくさと本堂をあとにしたのですが、ふと、本堂脇の少し奧に建つ石碑が気になりました。
なぜ気になったのか、自分でもよくわかりません。
そこまでもどる途中、梅が開花していることに気づきました。

私はすっかりその美しさに見とれ、写真を何枚か撮りました。
そうこうしているうちに時間も経ってしまったので、石碑を見るのはまた今度にして帰ろうと振り返ったときです。

すぐそばの茂みの緑には不釣り合いな白黒の模様が、目の端にひっかかったように感じたのです。

あれっと思う間もなく、その白黒のかたまりがずんずん私の方に進んできました。

たまでした。

「たまぁ〜っ!」
「もしかして、たまが呼んでくれたの?」

そう思わずにはいられませんでした。
なぜなら、たまが隠れていた茂みは、石碑と梅の木とのちょうど中間あたりに位置していたからです。
茂みの奧にはちょっとした空間があって、狭くて囲まれる感じが好きな猫には、うってつけの場所でした。
この場所に私を来させようと、たまが誘導したに違いありません。

驚いて立ちつくしていた私の足元に来たたまは、しゃがめと言わんばかりに私を見上げました。
まるでたまに遠隔操作されているかのように私はしゃがみ、気づけば、たまは私の膝の上で落ち着いていました。

膝に乗れてご満悦のたま
すっかり落ち着いた様子のたま


何なのでしょう。
たまに出逢ってからまだ一週間半ほどしか経っていません。それなのに、すでにすっかり心をもっていかれ、牛耳られている感じさえします。

さすが、猫様です。

家でも猫を飼っていますが、どうも猫というのは、何かの魔法を使っているのか、はたまた超越した存在なのか。
いや、きっとその両方なのでしょう。
人間はどうにも太刀打ちできそうにありません。

さすがにこれ以上まったりしている余裕はなく、そっとたまを抱き下ろすと、たまは、
「はぁ〜っあっ」
と大あくびをして、まるで、
「人間に付き合ってやったぜ」
と言わんばかりです。

帰路では、猫電車にも遭遇でき、猫まみれの朝散歩でした。

それにしても思うのは、小さな奇跡はあちこちに転がっているということです。
少しだけ目を凝らしてみれば、幸せのかけらをみつけることができるようです。

さぁ〜て、今日はどんな奇跡に出会えるでしょうか。

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