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豪徳寺での現実

豪徳寺の主 たま(メス)

数日ぶりに会えました。
勝手に名付けていたハスキーボイスのハスキー。
本名は「たま」だということが判明しました。

豪徳寺に向かう途中、これまた数日ぶりに世田谷線の猫電車に遭遇しました。そのときふと、あっ、これはもしかして、ハスキーにも会えるかなとうっすら期待していたのです。

そうしたら、本当に会えました。
お気に入りのベンチに鎮座していました。


本堂へのお参りを済ませ、そのベンチにそっと腰掛けると、相変わらず、当然のように、膝に乗ってきてくれました。
すっかり懐いてくれたようです。

お寺でエサの面倒はみてくれているようですが、基本は野良猫です。
外の生活は甘くありません。
右前足に切り傷がありました。

もう少し、私の膝の上で寛いでいたかったのでしょう。
めずらしく、抱き下ろすときに名残惜しそうに爪で服にしがみつこうとしていました。
それでも、抗議の声を上げるわけでもなく、私が立ち去ってからも、ベンチにまるまっていました。

たまが、どうか今日も一日、無事に過ごせますように。
明日も元気で会えますように。

そう祈りながら豪徳寺を後にしました。


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