あなたにとってアートとは？〜イベント裏側から見るANDARTの答え〜

2021年10月30日、WEANDARTが開幕した。

WEANDARTとは、ANDARTの共同保有作品を所有しているユーザーに向けた史上最大規模のイベント。

半年前から構想を練り、社内全員であーでもないこーでもないと嘆きながら、アートとANDARTユーザーの、新たな出会いを提供したいという一心で進めてきた企画である。

まず目玉となるのは、共同保有作品の展示。

通常、ANDARTの共同保有作品は、美術品専用倉庫等で厳重に管理されている。

しかし今回、バンクシー、ピカソ、KAWS、バスキア、草間彌生、等々、名だたるアーティストの共同保有作品が一堂に会した。

（残念ながら著作権の問題で写真はほとんどお見せ出来ないが、ANDARTのHPで全て閲覧可能なので是非チェックしていただきたい）

まずこちらの連作は、イギリスを代表する現代アーティスト、ジュリアン・オピーの《New York Couples》。点と線の究極の省略美が人気だ。直近のSBIアートオークションでは、この中の1枚が265万円で落札されたが、ANDARTでは2020年3月から8枚組1200万で取り扱っており、既に価格上昇が起きている人気作品である。

（左）荒木経惟《Koki No Shashin : Photographs of A Seventy Years Old》緊縛ヌードの天才"アラーキー"が写した世界の歌姫LADY GAGA。

（右）五木田智央《LAZY BONES》代表的モチーフであるモノクロームを基調としたダイナミックさと緻密さの調和が美しい。

裏までカッコいい山口歴《REVISUALIZE NO.7》（設営時の様子）

こちらが表。勢いのある筆の動きを類稀なる色彩感覚で立体作品に昇華させる代表シリーズの2020年最新作。会場には、山口歴さんの作品がプリントされた服を着ているファンの方も複数見受けられた。

そして次は、ANDARTが独自にキュレーションした、いま注目すべき若手10名のアーティストによる展示-KIBI-by YOUANDART-。

アーティスト岡本奇太郎と談笑する風景。なんと会場にはアーティスト本人も在廊しており、作品の目の前で直接お話を伺うことができた。

安井鷹之介《Poetic shelters -LudwigⅡ-》。伝統的に使われる大理石等ではなく、石膏と布で表現する自身の作品を安井は「弱い彫刻」と呼ぶ。この「弱さ」に人は惹きつけられている。

こちらはANDARTのアートチーム、作品を扱うプロによる設置風景。作品の選定から梱包まで、当チームの精鋭達が担っている。

こちらはライブペインティングの様子。アーティスト Yurika Kinoshita が作品を「生む」瞬間を皆で固唾を飲んで見守る。ピンと張りつめた空気。

そして、イベント内で行われた限定トークショー。

日本のトップギャラリーを築き上げてきた久保田真帆さん、額賀古太郎さん、モデレーターの山本菜々子さん、また、The Human Miracle代表の小橋賢児さんとチームラボ代表の猪子寿之さん、キュレーターの南条史生さんをお迎えし、アート業界のリアルなどをお伺いした。

トークショーが行われた後ろの壁には、大きな「&」。

これらは「あなたにとってアートとは？」に対するANDARTのユーザーさん達の答えを凝縮したものだ。

「疲労回復剤、脳味噌活性剤」「人の根源的な感情を揺さぶるもの」「目でいただく食事」「人間を知る事」「まだよく分からない」「趣味を兼ねた投資」「クリエイターさんたちの人生の結晶、時代のスナップショット」...実に様々である。


それでは私達ANDARTにとって、アートとは何だろうか。

1人でも多くの人に

アートをより近くに感じて欲しい。
正解のない問いを楽しむ機会を提供したい。

答えは、ANDARTのこのステートメントの中にある。

私たちは認めない。アートが一部の人のものであることを。
私たちは壊していく。アートに人が感じる壁を。
私たちは満足しない。世界の隅々にアートが行き渡るまで。
私たちは発信する。世界が新たな才能に気づくように。
私たちは尊敬する。アートに関わるすべての人を。
私たちは信じる。アートにもたらす大きな価値を。
私たちはつくる。アートと人との新たな関係を。
私たちは歓迎する。アートにはじめて触れる人を。
私たちはANDART。アートと、あなたの、間にいる。

その為にANDARTは、これからも挑戦を続けていきます。

ANDART 2021.11.18