姫新線(きしんせん)は開通100年を迎える。

姫新線(きしんせん)の思い出
美作・津山・久世・勝山・富原・刑部・新見・高梁と岡山県一周ツーリングに出かけた。
何故、私が北の僻地新見を走るのか理由がある。
祖母(以富)の生まれ故郷だからだ。
このローカル線は、兵庫県姫路市の姫路駅から津山駅を経て、岡山県新見市の新見駅に至る鉄道だ。
開通は1928年は昭和3年であり母(晶子)(5人姉妹の長女)は昭和6年生まれである。(もうすぐ100年になる。)
祖母は姫新線を使って津山で乗り換え津山線の小原駅にある祖父のもとに嫁いで来たのかもしれない。
当時は画期的な幹線道であったことだろう。
旭川の源流の清谷から旭川と吉井川の分水嶺に位置する祖父の家に嫁いできた事に時代を超える不思議を感じる。
祖母の兄は幼くして石垣を飛び越える際に足を打って化膿して失っていた。(この線路が開通していればもっと良い治療ができただろう。)
その兄と祖父が岡山の地で同級生であり朋友となり、その縁で結婚をしたとの事だ。
(昭和の初期に何かロマンスがあったのだろうか今は分からない。)
私が幼い時、祖母の実家清谷について行った事がある。
刑部駅から北東の山の上にある祖母の実家に歩いて行ったのだ。
途中あまりにも疲れて祖母に負われたのを覚えている。
山の清水を引き風呂を沸かし生活に使っていた。
黒い大黒柱の奥には忍者の隠し階段のように梯子があった記憶がある。
中国山脈を走る姫新線は山を回り川を越えるため不思議なくらい曲がっており多くの川を越える橋をもっている。したがって道路も曲がりくねり多くが立体交差していたが今はトンネルが出来ており嘗ての道路を通ることは少ない。
富原駅は誰もいない刑部駅も人はいない今は山の上を走る幹線道を外れて岩山駅に行ってみると桜が満開であった。

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