るーとらたちの朝

るーとらたちは朝の森を駆けてゆくよ。

ぱたぱたぱたぱた……

夕べは風が強かったので、地面はまだわかい落ち葉や木の実で埋めつくされている。
ときには堅い木の枝も道に横になっていて、るーとらたちはすってんころりん転んでしまう。

あはははは……

どこかでだれかがわらう声がするけれど、だいじょうぶ、気にしない、また駆けだすよ。

パタパタ、パタパタ、跳ねまわっているうちに、痛いのなんかわすれてしまうんだから。

朝の森は、いろんなあたらしいことであふれている。

いつも水遊びする泉へいってごらん。

ほうら、白いちいさな花びらがきらきらひかって揺れている。

とてもきれいでしょう?

夕べのうちに風がはこんできたんだよ。


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