離婚へGO!⑥配暴センターは悪夢の始まり
毎度毎度思うんだけど、役所はどうして配暴センターの稼働時間を、一般的な勤務時間帯にして、しかも日中予約制とかにするんだろうね。配暴センターを利用するのが主に女性だと仮定して、暴力を受ける相手が日中働いていて、子が保育所なり幼稚園それ以上なりどっかいない時間がある人のみが使える時間帯なんだよね。
①暴力を出す側が無職でずっと家にいたら?
②手が離せない乳幼児期の子育て中だったら?
③そもそも相談したい人が日中働いてたら?
たまに土日も開けてるところあるけど、それでも①②③に該当する人は土日は家族サービスでむりむりむり。個人的には、家族が寝静まってから相談できる深夜11時~2時くらいに電話窓口開いてればいいのに、と思う。そして、話を出来る時間、空いた時間って突然訪れたりするから、今いいですか!ってすぐ凸しても相談に応じてくれる体制じゃなきゃあかんですやん、と思うのね。予約制って時点で、「今、今聞いてほしいの!」な場合を逃してしまう。予約空いてる時まで待ってたら殺されちゃいました、とかだとどうするんだろうって素で思うね。
しかも、ニューノーマルな現在はどんなシステムになってるんだろう。在宅ワークで更に険悪、双方在宅だから日中も電話できない助け求められないとかどう考えても悪い方にしか考えが及ばないんだけど。ほんと、心配。
さて。煮魚の話ね。
実は、記憶がしっかりしてないんだよね。この時期のいざこざについて割とよく話をしている仲良しがいたんだけど、その子宛てのLINEにも詳しく書いてない。ただ、朝6時くらいに「やった出勤した!何日ぶり?風呂入れるよ!冬なのに頭かゆい」って書き込みがあったねw
覚えているのは、何とかアポ取ってこの日に配暴センターへ出かけたこと。配暴センターって、「配偶者暴力相談支援センター」ってのが正式名称なのね。多分、休みの間は「DV 離婚 相談」とかでググって色々やってた記憶。一方その頃子魚は、物件探してたよね。家、出たかったんだろう。そんなことしないで勉強しなさい!とも言えなかったよね。
ここも記憶が曖昧なんだけど、カウンセラーに、これまでの話を言ったよね。クリスマスからの一連のことと、それ以前のこと。で、とにかく別居を勧められたんだよね。離婚より別居です、って。でもお金無いしって言ったら、社会福祉協議会を教えられた。引っ越すお金貸してくれるっていうからさ。この後、配暴センターに行くことは、二度と無かった。だって全然当てにならなかった上に、ひどい事言われたから。
「シェルターとかも利用できますが、そこはとてもひどい状態の人が行くことが殆どです。そしてあなた、15歳以上のお子さんはシェルターには入れられません。そもそも、あなたは殴られたりすごい怪我をしてたりとかじゃありませんよね?殴られた事があるって言っても、年に1回とかでしょ?病院に行くほどでもなかったんでしょ?あなたはまだ恵まれています。中には命の危機にさらされている方もいるんですよ」
てなことを、言われた。
いや、確かに、セイロンです、アッサムです、ダージリンです、っていう。
未だに、この時の絶望感は、忘れられない。15歳以上の子、っていうのは、障害のある子魚のことね。逃げるなら当然一緒にって、思うじゃん。でも15歳以上は、シェルターには連れていけないんだって。障害あるんです、って言ってもダメだって。もうこの時点でシェルター利用は消えたよね。民間のどこかを探せばよかったのかな?でもさ、逃げる時点で、いろんなこと犠牲にしなきゃいけないわけじゃん?子魚たちは学校に行けなくなるし、仮に一番下の子魚だけ連れてシェルターに行ったとしても、会社も強制的に辞めなきゃならない、GPS禁止だからシェルター入るとスマホは没収、そして出る時は基本生活保護で住む場所は選べない。シェルター入ることが決まったら、勤務先には配暴センター?が連絡してくれるんだって。で、二度と出勤しちゃいけないらしい。
そんなむちゃくちゃやんwって話。踏んだり蹴ったりとはまさにこのこと。DVで被害受けた上に、救済という名目で更なる社会的被害に遭わされるっていうね。お世話になっててやりがいのある仕事してたのに、急に来ませんってなったらどうなるのっていう。上司や同僚の顔がチラついた。子魚だって友達とお別れとかできない。なんなんそれ。
そして、茫然としたまま社協に行ったんだ。子魚2の関係で、障害児持ちは社協の存在と場所は知ってるからばっちりだった。知ってる相談員さんに当たったらやだな、と思ってたけど、知らない人だった。
で、ここでも、逃げたいから引っ越し費用を貸してくれると配暴センターに紹介されて来ました、って言ったら、なんか微妙な顔されて。
引っ越し資金が無い人に引っ越し資金を貸すサービスはあるらしいんだけど、いくらかかりますって見積書を出さなきゃいけないらしいのね。で、見積書を出す=住む物件決めて入居する前提で初期費用を確定し、それが審査で通ったらお金が振り込まれるってシステムなんだって。
えええ。そもそも、お金入金しないと引っ越しできないじゃん。これこれの理由で引っ越した後から入金しますからって物件、探せると思ってるの??で、この点を質問したら、ナチュラルに「そうなんですよ。ですから中々民間の物件では使いにくいんです」って返されたよね。てことは、市営住宅とか県営住宅を借りなきゃならないってこと?で、それについても質問したら、そもそも「お住まいの住民票一世帯に対して審査があるので、その一世帯の中の2人だけ引っ越す、とかはだめですね」って言われたよね。はい、詰んだ。
配暴センターの輩は、この事実を知ってて紹介したのかな?全然、DVで逃げたい人にはお勧めできない案件なんですけど?無駄にHP削がれるだけだった。社協の人は、申し訳なさそうに頭下げてた。でも、保護命令が発令されていれば、離婚と同義に見てもらえますって、教えてもらえたんだ。
当てにはできなかったけど、配暴センターよりは役立つ情報を教えてもらって、ちょっとだけ安心したのを覚えてる。じゃあ、保護命令ってのを出してもらえばいいんだって、希望も出た。そして、保護命令を出してもらうには配暴センターへの相談歴が無きゃ駄目だ、みたいなのも読んでたから、ああとりあえずさっきのあの屈辱絶望タイムは無駄じゃなかったんだなって、せいせいとした気にもなれた。
相談に行くとさ、経緯を話さなきゃいけないわけじゃん?その度に、泣いたよね。泣かないようにしてたけど、この冬休みの間の鬱屈と、やっと誰かに話せる安心感とかいろいろこみあげて、泣いたよね。で、泣いて語った後に何の解決にもならないどころか更に侮辱されてまた泣くっていうww
配暴センターもだめ、社協のシステムも使えない。
そして子魚からは迎えに来てって連絡がくるし。
でも、今日を逃したら平日休みはしばらく取れない。
もうね、世界中が敵に思えたよね。でも、動かない訳にはいかないんだ。
子魚にはごめんって思いながら、一人で帰ってって連絡して、次は警察へ行くことにしたんだ。
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