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読書記録3 私とあなたのあいだ いま、この国で生きるということ

温又柔さんと木村友祐さんの往復書簡。お二人は芥川賞候補作家さんとのことで、書簡=手紙が、文学、だ。私には少々難しかった。

そして、2019年2月から2020年8月までの往復書簡だ。コロナの登場前から登場後に渡っているのが興味深い。

様々な”差別”についても書かれている。これは非常にデリケートな問題で私にはとても苦手なテーマ。何をどう言ってもどこからか批判されたり、誰かを傷つけたりしてしまうから。

なので、そこからは少しそれるかもしれないが、”差別”の根底に影響を与えているものの一つでは?と思うことを書こう。

それは、嫉妬や妬みの気持ちだ。

私はわりにそういう感情を持ち合わせない方では、と自分では思っている。だからか、そのせいか、他の人の嫉妬や妬みの気持ちに気づきにくい、気づけない。そのため、自分の不用意で無邪気な発言が相手の嫉妬や妬みの気持ちに火をつけ、攻撃をされることがある。そして、驚き、ガッカリし、数日へこむ。

この嫉妬や妬みの気持ちとは、実はその人本人はそれに気づいていないのでないか?と思う。根底にある嫉妬や妬みを、他の表現に置き換え、攻撃をしてくるからだ。表出する内容は、すぐには嫉妬や妬みとは気づけないが、よくよく考えると根底にそれがあると分かる。

きっと”差別”的なものにもそう要素があるのではないか。

本当は誰かを妬んでいる。その表現法が巡って差別的発言になる。

何事も、なぜその人がそういうことを言うのか?、という芯の理由を考える必要があると常々思っている。

差別的発言をする人はなぜそういう発言をするのか?

きっと嫉妬や妬み、満たされない何か、行き場のないプライド等々か。

やはり、私には難しすぎる問題なり。

アンドエト五十嵐、大変失礼しました。


『私とあなたのあいだ いま、この国で生きるということ』
温又柔、木村友祐 / 明石書店 / 四六判上製 / 336P
https://www.akashi.co.jp/book/b533932.html



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